教養学部国際学科では1月14日に湘南キャンパス松前記念館講堂で、「国際学科基礎ゼミナールスピーチコンテスト」を開催しました。本学科では、大学で必 要となる基礎的な学習作法を身につけることを目指し、必修科目として1年次生の春セメスターに「基礎ゼミナール1」を、秋セメスターに「基礎ゼミナール 2」を10名程度の少人数クラスで開講しています。国際情勢を知るために時事問題を取り上げて学習するほか、プレゼンテーションの訓練としてスピーチや ディベートに取り組んでいます。今回のスピーチコンテストもその一環として、ゼミ内で予選を行い、代表者が日本語や英語で「国際社会に思うこと」について 5分以内で発表、質疑応答も行いました。
「貧困と教育」「日本における人種差別」などについての発表を聞いた教員が、スピーチ内容(独自性?論理性?主張など)、表現技法(発声?服装?時間?暗 記など)、質疑応答(返答内容?態度など)の3項目で採点。「Japao e Brasil」をテーマに発表した辻幸佑さん(教養学部国際学科1年次生)が1位に、「奴隷貿易―謝罪?賠償は可能か」についてスピーチした齋藤かなみさ ん(同)が2位に、「パレスチナ問題について」の小林百合子さん(同)が3位に選ばれました。「もともとブラジルの音楽が好きで、課外活動でブラジルの子 どもたちと触れ合う中で興味が増していきました」という辻さん。日本とブラジルの違いや、東日本大震災の震災孤児、被災地の現状と五輪に向けて開発の進む 東京について語り、「先生やゼミのメンバーにアドバイスをもらったり、発表練習をしたりしながら準備してきました。国際学科は目標を持って頑張っている人 が多いので、私自身も前向きに挑戦できます。来年はブラジルへボランティアに行く予定なので、これからも知識を深めていきたいです」と話しました。