教養学部芸術学科では6月5日、15日、22日の3回にわたって、リアルタイムのオンライン動画学習サービス「schoo(スクー)WEB-campus」で、「インフォグラフィックスの現在」と題した授業を行いました。スクーは全国13大学と連携し、社会人をメインターゲットに大学ならではの授業を生放送で配信しています。フェイスブックやツイッターなどのソーシャルメディアのアカウントやメールアドレスを使って会員登録することで、無料で授業を受講でき、ユーザー数は16万人に上ります。生放送の授業中にはほかの生徒とコミュニケーションを取ったり、先生に質問したりすることも可能。13大学の授業は録画放送も無制限で視聴できます。デザイン学課程では2013年度から理学部数学科と共同で、統計データを正しく読み解き、ビジュアル化してわかりやすく伝える「インフォグラフィックス」を学ぶコラボレーション授業を開講しています。今回のスクーのオンライン授業はこの発展系で、本課程の富田誠講師と数学科の山本義郎教授がこれまでの授業にゲストとして登場した講師とともに担当しました。
「コラボで実現するインフォグラフィックス」と題した1回目は、富田講師と山本教授、総務省統計局の永井恵子氏が登場。デザインを制作する上で何を学ぶ必要があるのか、統計的なデータを理解し表現するために必要なこと、どのようにコラボレーションするかを紹介しました。2回目は、「ニュースメディアにおけるインフォグラフィックス」がテーマ。経済関連のWEBニュースメディア「Newspicks」で、世界でも例のないモバイルに最適化したインフォグラフィック記事の制作に携わる櫻田潤氏が、組織体制やプロセス、制作手法について説明しました。3回目は「データをインタラクティブに視覚化する」と題し、NHK報道局の山本智氏とデータビジュアライゼーションの制作に携わる矢崎裕一氏を招き、オープンデータを用いた記事制作?視覚化の取り組み事例を紹介。多様な知識や技術を持った人たちがコラボレーションすることで生まれる視覚化の可能性について解説しました。
3回の授業を担当した富田講師は、「社会人にとってもインパクトのある内容になるように、第一線の現場で活躍している方々をお招きしました。また、今回撮影した映像は秋学期に開講するインフォグラフィックスの授業で、反転授業の教材としても活用していく予定です。大学の知を外に発信しながら、学生の教育も充実させていきたい」と話しました。またスクーの田中伶さんは、「単位を修得するのではなく、興味のある授業を1コマから受けることができるので、仕事をしながらもう一度学びたい、新しい知識を身につけたいという方が多く受講しています。興味?関心が高いのはデザインとプログラミングの授業で、今回のインフォグラフィックスも毎回200名~300名の人が受講していました。今後も続けていければ」と語っています。
「インフォグラフィックスの現在」はスクーの無料会員登録をすれば録画放送の視聴が可能です。ぜひご覧ください。