教養学部芸術学科デザイン学課程の学生が神奈川県秦野市の医療法人社団佑樹会「介護老人保健施設 ひまわりの里」による「ひまわり壁画プロジェクト」を推進。7月6日から14日まで同施設でワークショップを実施しました。本学では、同施設から依頼を受けて、文部科学省の平成25年度「地(知)の拠点整備事業」に採択を受けているbet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户の「To-Collaboプログラム」の共催企画として、本課程の池村明生教授が参画。池村教授のゼミに所属する3年次生13名が実際の運営に当たってきました。
プロジェクトでは、施設の1階部分にある幅約50m、高さ約3.8mのコンクリート壁面を1000本のひまわりの絵で彩ろうと計画。立案したひまわりの里リハビリテーション部の浦野信さんは、「施設の利用者や職員から『2階からは空が見えるけれど、1階からは壁しか見えなくて寂しい』との声が挙がり、芸術学科のあるbet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户に協力を依頼しました。もともとは美術館のような額に入ったひまわりを考えていましたが、池村先生が視察に来て、壁全体に描くことを提案してくれました」と振り返ります。その後、秦野市教育委員会を通じて南が丘小学校の児童約700名にもワークショップへの参加を依頼。小学生でも簡単に描けるようにと池村教授の提案でスタンピング(型押し)技法を用いることを決め、学生たちが今年4月ごろから道具の開発や、背景画のデザインや描画など準備を進めてきました。リーダーの滝澤悠さん(3年次生)は、「どうすればきれいに描けるのかを考え、いろいろな素材を試し、話し合ってきました。花の中心となる丸い部分はコルク素材を、花びら部分はカーペット素材を使用することにしましたが、実際にコンクリートの壁で試すことはできなかったのでワークショップが始まってからも改良を加えました」と語ります。
ワークショップ期間中は、大雨に見舞われることも、炎天下になることもありましたが、1日に4クラスずつの児童が施設を訪れ、学生たちが作ったスタンプを使って壁にひまわりを表現していきました。時には施設利用者が輪の中に加わり、一緒に作業する場面も。完成した壁画を見たひまわりの里事務局長の髙橋光信さんは、「学生や児童たちの楽しそうな姿がそのまま絵になったような、すてきな作品になりました」と喜んでいました。滝澤さんは、「スタンプの大きさは何通りもあり、子どもたちの押し方もそれぞれ違ったので、個性的できれいな『ひまわり』になったと思います。何より施設の方々や利用者の方々が喜んでくれてよかったです」と振り返ります。池村教授は、「以前、本課程の学生が中心となり平塚市の商業施設の壁画を作った経験も生かせました。学生たちにとっては、こんなに大きな壁に作品を描くことも、多くの子どもたちと接することもまたとない機会。いい経験を積んでくれたと思います」と語りました。