大学院芸術学研究科音響芸術専攻では、7月6日に湘南キャンパス10号館3階のスタジオ?ソナーレで「学内演奏会」を開催しました。プロの演奏家を目指す大学院生が自ら構成を考え、学生や地域住民を前に演奏するもので、年に2回ほど実施しています。今回は本専攻の大塚耕祐さん(2年次生)と亀山鴻伸さん(1年次生)が出演し、ピアノ独奏6曲を披露しました。
大塚さんはドビュッシーなどフランス人作曲家の曲を、亀山さんはバッハやシューマンなどドイツ人作曲家の曲をそれぞれ披露。「タイプの違いを感じて楽しんでもらいたい」という思いから交互に舞台に立ち、会場に集まった観客を魅了しました。また、アンコールではドビュッシーの『「小組曲」より1.小舟にて』を連弾で演奏し、会場からは大きな拍手が鳴り響きました。亀山さんは、「働きながら大学院に通っているので、練習時間がなかなか取れず不安もありましたが、2人で協力して最後までやり遂げることができました」と笑顔で振り返ります。大塚さんは、「1台のピアノでさまざまな音楽が表現できるということを知ってほしいと思い、プログラムを考えました。昨年はピアノ奏者が私しかいなかったので、2人だとバリエーションが広がり楽しんでもらえたと思います。来年3月に修了リサイタルがあるので、明日からはそこに向けて練習を重ねていきたい」と語りました。
【プログラム】
1.シンフォニア 第4番 二短調/J.S.バッハ
2.「平均律クラヴィーア曲集 第1巻」より 第22番 ロ短調/J.S.バッハ
3.「前奏曲集 第2集」より Ⅰ.霧 Ⅱ.ヴィーノの門 Ⅲ.ヒースの荒野/C.ドビュッシー
4.「超絶技巧練習曲集」より 第10番/F.リスト
5.蝶々/R.シューマン
6.ソナチネ/M.ラヴェル