教養学部人間環境学科自然環境課程では、2月2日に湘南キャンパスで「湘南里川づくりフォーラム2020~金目川水系の今後~」を開催しました。このフォーラムは、本課程の藤野裕弘教授が会長を務める「湘南里川づくりみんなの会」と「NPO法人bet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户地域環境ネットワーク」の主催で、里川づくりについて広く一般の方に知ってもらい、参加者同士の交流を図ることを目的に毎年実施しています。当日は金目川流域に住む市民や藤野教授の研究室に所属する学生ら約90名が参加しました。
初めに、江戸川大学名誉教授で前内閣府公益認定等委員会常勤委員の惠小百合氏が登壇し、金目川流域で遊ぶ子どもを増やすために、流域に関する検定問題の作成を提言したほか、所属するNPO法人荒川流域ネットワークで取り組んできた環境保全活動を紹介。「皆さんが培ってきた里川に関する知識は財産です。子どもたちに興味をもってもらうきっかけづくりに役立ててください」と語りかけました。続いて行われた分科会では、「川の水温が上がったらどうなるの?」「子どもが遊べる川づくり」「里川づくりと若者世代」の3テーマで討論しました。学生たちが企画した「里川づくりと若者世代」では、里川づくりの活動に学生を引き込むための課題と解決策を提示。ホームページや動画投稿サイトの活用、大学のカリキュラムと連携させたプログラムの構築など、学生の視点で意見を述べ、参加者と活発な議論を交わしました。参加者からは、「最近は川で遊ぶ子どもの姿を見なくなったので、私たちの知恵を合わせて昔懐かしい風景を取り戻していきたい」「環境問題はその土地に出向かないとわからないことが多く、インターネットやSNSを用いた情報収集だけでは不十分。保全活動に参加する人を増やすことから始めようと思いました」といった声が聞かれました。
分科会のほかにも、10号館S-PLAZAでは本課程の藤吉正明教授と学生による「里遊び体験」を実施。丸太を用いたコースターづくりなど多彩な企画を用意し、子どもたちから好評を博しました。