文理融合学部

経営学科

教育研究上の目的及び養成する人材像、3つのポリシー

教育研究上の目的及び養成する人材像

文理融合学部経営学科の教育研究上の目的は、大学?学部の教育目的に沿って、「理論と実践」を深化させ、文理融合の学びを生かした複眼的視点から、ビジネスにおける3分野「企業経営分野」、「スポーツビジネス分野」、「アグリビジネス分野」における経営上の「新しい知」を創出していくことです。

この目的を踏まえ、経済的利益の向上だけでなく、社会的利益、環境的利益の向上を考える専門的知識と技術を身に付けた上で、地域社会だけではなく、国際社会で貢献できる人材を養成します。

3つのポリシー

1ディプロマ?ポリシー

文理融合学部経営学科では、以下の能力を備えたと認められる者に学位「学士(経営学)」を授与します。

知識?理解 

グローバルな競争の中で、社会面と環境面に配慮しながら、経営組織及び経営戦略に関わる経営学的知識?ツールを獲得することによって、組織及び個人が勝ち抜く能力を有する。

汎用的技能

経営学的思考方法を学び、経営学、情報等のツールを身に付けることによって、ビジネスプランを作成し実行できる能力を有する。

態度?志向性

文理融合的な複眼的視点で、能動的?主体的に自ら経営手法を考え、他者と協働する能力を身に付けながら、経営目標達成のために果敢に取り組む力を有する。


2カリキュラム?ポリシー

文理融合学部経営学科が定めるディプロマ?ポリシーに基づき、以下に示す教育課程を編成し、実施します。

教育課程?学修成果

1990 年代から始まったグローバル資本主義の時代において、情報ツールは企業経営にとって、必要不可欠なツールとなっている。このような情報ツールの適切な使用法を学ぶことは経営学科の教育課程?学修課程において肝要であるという認識のもと、学部共通科目として、情報系の科目群を初年次教育において設定している。 経営学のより一層の理解のために、その学問的基礎であり、あるいは関連する分野でもある経済学、政治学、社会学等の社会科学の基本的科目群を、学部共通科目として設定して、初年次教育において学べるようにしている。これにより、文理融合の複合的視点、マネジメント力、問題を解決するための基盤を育成する。

「企業経営科目」では、初年次に「経営学」、「経営管理論」等の基礎的科目を徹底的に学ぶ。その土台の上で、主として2年次以降に、企業経営分野の高度な応用科目を学ぶ。この応用科目を通して、経営組織及び経営戦略等に関わるレベルの高い経営学的知識?ツールを獲得する。企業経営分野の基礎を学んだ上で、一方で、同じく主として2年次以降に、その応用としての「スポーツビジネス科目」を学んだり、「アグリビジネス科目」を学んだりすることができる。

経営学科では、企業が収益を上げるにはどうすればよいのかを主として学ぶが、21世紀型の経営では、収益面だけではなく、社会的人権の尊重、地球環境への配慮、生物多様性の保護が大事である。社会面、環境面に配慮した文理融合的視点が求められている。このような視点に立った科目、例えば、企業経営分野の「ビジネス倫理学」、アグリビジネス分野の「地域生物資源論」等の科目を3年次等に用意している。

経営学科の学科目は、「企業経営科目」、「スポーツビジネス科目」、「アグリビジネス科目」、「ゼミナール科目」群から構成されている。それぞれの科目に、シラバス等で学修の到達目標が明示されており、どのような力を修得するかを学生は理解することができる。ゼミナールは、初年次教育として、入門ゼミナールがあり、高校から大学への移行がスムーズに行えるような科目を配置している。この入門ゼミナールは、教養教育科目として配置しているが、専門学科の教員が担当する。

以上の学びをとおして、複合的な視点から経済的利益だけでなく、社会利益と環境的利益を考える専門的知識?技術を身につける。

3年次から4年次にかけての「ゼミナール1?2」、「卒業研究1?2」は、専門課程の集大成として位置付けられ、最終的かつ総合的な学修の成果が評価される。これらの学修を通して、理論と実践の融合を目指し、能動的?主体的に自ら経営手法を考え、他者と協働しながら、文理融合的な複眼的視点で、企業?社会?国家経営に果敢に取り組む能力を養成する。

学修成果の評価方法

ディプロマ?ポリシーに示されている『知識?理解』『汎用的技能』『態度?志向性』に関して、ルーブリックによる観点別評価、修得単位数?GPAによる分析評価、授業についてのアンケート等を用いた学生による自己評価により、学修成果の評価を行っています。その集計結果は、FD活動等をとおして教育の質向上のためのPDCAサイクルにつなげている。


3アドミッション?ポリシー

求める学生像

文理融合学部経営学科の教育目標を理解し、この目標を達成するために自ら学ぶ意欲をもった人材。及び、ディプロマ?ポリシーで求められている能力を、身につけられると期待できる基礎学力を十分有する人材。

入学者にもとめる知識?技能?思考力?判断力?表現力?態度
(1)知識?技能

国際ビジネスのシーンで活躍できることも想定して、英語では、高校での英語の科目の履修を通して英語の文章理解力、表現力、コミュニケーション能力を身に付けておくことが望ましい。

経営学科は社会科学系の文系学科であるので、国語では、高校での国語の履修を通して日本語の文章理解力、表現力、コミュニケーション能力を身に付けておくことが望ましい。特に漢字の読み書きの習得が重要である。

社会では、高校での社会(世界史、日本史、地理、政治?経済、倫理、現代社会)の科目の中から数科目を選択し、個々の項目の内容を理解していることが望ましい。できれば経営学科の基礎は経済学、政治学であるので、政治?経済、あるいは現代社会の学習をしておくことが望ましい。

数学及び理科は、文系の学問を学ぶ上で必要な自然科学的な知識を幅広く理解していることが望ましい。特に地球環境問題への理解が必要である。

(2)思考力?判断力?表現力

現代社会の仕組み、特に経済や経営の仕組みを理解した上で、どのような経済、経営が望ましいのか、という価値判断をする志向性を身に付けておくことが必要である。経済や経営において、経済的収益一辺倒ではなく、社会的人権の尊重、地球環境保護への配慮がなされているのかを問う姿勢、つまり現実と理想という2つの観点で考え、判断し、表現することが望まれる。

(3)主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度

俯瞰的で複眼的視点で、企業の社会的責任を常に意識しながら、能動的?主体的に物事に対して取組み、多様な人々と健全な関係を築き、他者と協働して学ぶことが期待できること。