熊本キャンパスで活動しているチャレンジセンター「メカトロマイスター」ソーラーカーチームが、アラブ首長国連邦(UAE)の石油資源大学(PI)と本学 によるソーラーカーの共同製作プロジェクトに参加しました。同プロジェクトは、2015年1月にUAEで開催されるソーラーカーの国際大会「アブダビ? ソーラー?チャレンジ」に出場するPIチームのマシンを共同で作るものです。国際石油開発帝石株式会社などの支援を受けており、本学は湘南キャンパスの チャレンジセンター「ライトパワープロジェクト」ソーラーカーチームの活動などを通して培ってきたソーラーカーの開発技術やレース運営のノウハウを提供。 2014年3月下旬から湘南キャンパスでPIの学生向けの研修を実施したほか、8月から9月下旬には本学の学生がPIを訪れてマシンの制作をサポート、 10月19日にテスト走行を終えて無事引き渡しを終えました。
熊本キャンパスの学生たちは8月から行われたマシンの製作から参加しました。仲田祐己さん(産業工学部機械システム工学科4年次生)と富田恭平さん(基盤 工学部電気電子情報工学科1年次生)が、「メカトロマイスター」のアドバイザーを務める清田英夫教授による引率のもと、9月5日から15日までPIに滞 在。湘南キャンパスやPIの学生らとともに電装系の部品製作を担当しました。
清田教授は、「世界大会などで実績を挙げている『ライトパワープロジェクト』の学生たちと一緒に作業する中で、プロジェクトの進め方などを学ぶことができ た。また、試行錯誤しながら外国人とコミュニケーションを取って一つのものを作り上げる経験は、社会に出てから必要になるさまざまな力を養うよい機会に なったと思います。チームができて2年目に、こうした経験を積むことができたことはとても喜ばしいこと。今後も国内外のチームとの交流を広げて行きたい」 と話しています。
また仲田さんと富田さんは、「UAEを訪れることが初めてだったため、行く前は期待と不安が入り交じった状態でした。作業手順やパーツの仕組みを説明しな がら作業をするなかで、言葉や考え方の違いからうまく意思疎通ができない場面もありましたが、新しい知識を吸収し、日本人とは異なる考えを持った人々と共 同で作業を進める方法を学ぶ機会にもなりました。この経験を今後の活動に生かすことはもちろん、海外の大学などと連携する機会があればまたぜひ参加したい と思います」と話していました。