情報理工学部では8月22日から26日まで、タイ王国?モンクット王トンブリ工科大学(KMUTT)で産業デザインを学ぶ10名の学生と引率教員1名を招き、情報科学科の学生8名とともにワークショップを行いました。国立研究開発法科学技術振興機構の国際交流事業「さくらサイエンスプラン」に本学部情報科学科の高雄教授が申請して採択されて実施したものです。
期間中参加者たちは、高雄教授の監修のもと、研究テーマと実験計画の提案を行うとともに、実験に取り組み、その結果を解析しました。学生たちからは「ロウソクのあかりを見つめることによって瞑想が促進されるのか?」「バーチャルリアリティーゲームにおいて、ユーザーの視点の違いが没入感にどのように影響を及ぼすのか?」というユニークな2題の研究テーマが提案され、高雄教授の研究室で脳波計やバーチャルリアリティ実験装置などを用いて検証しました。4日目にはワークショップに併せて企画?実施された研究シポジウムで両大学の教員および学生総勢30名を前に研究成果を発表。盛んに議論を交わしました。高雄教授は、「本学の学生とタイの学生が4日間膝を突き合わせながら英語で議論し、実験し、発表する機会はなかなか得られるものではありません。この経験を生かして本学の学生には引き続き国際感覚を養ってもらうよう頑張ってほしいと思います」と語っています。
シンポジウム翌日の5日目は、KMUTTの学生たちと高雄教授がバスで箱根方面に出かけ、ガラスの森美術館と関所からくり美術館を見学。日本の現代ガラスアートや寄木細工の説明や実演を見学しました。「帰国後も彼らの中でこのワークショップや遠足の思い出が長く残り、将来産業デザイナーとなったときにこれらの経験が役に立ってくれればと思います。彼らが将来、自身の仕事を通じて日本とタイ王国の絆を民間レベルでさらに強固にしていってくれることを切に願っています」と高雄教授は語っています。