情報理工学部では6月5日に湘南キャンパスで、「女子学生のためのキャリアセミナー&懇親会」を開催しました。本学部における女子学生の入学者数は増加傾向にありますが、男子学生に比べると2割未満と少ないことから、女子学生がキャリアについて考え、情報交換できる機会を増やそうと企画したものです。当日は、女子学生だけでなく男子学生、教職員らも含め約30名が参加しました。
初めに前田秀一学部長があいさつに立ち、「女性の先輩たちが頑張ってきたことで、昔に比べて職場環境はずいぶん変わってきました。今日は男子学生も多く参加していますので、近い将来、『女子学生のための』と銘打たなくてもよい時代になっていくのではないでしょうか」と語りました。続いて株式会社マイナビのキャリアサポーターが講演し、「内定イコールゴールではありません。どのような人生を送りたいか、どのようなキャリアを築きたいかを考え、なりたい自分に近づけるように努力する、仕事や社会の仕組みなどを知ることが大切です」と話しました。さらに、男性?女性別の雇用形態別平均賃金や生活に必要なためのコスト、総合職と一般職の違いなどを解説し、企業の探し方として「女性の採用人数や職種別の採用実績、女性の役職者、産休?育休の取得数などに注目しながら調べてみてください」とアドバイスを送りました。続いて本学卒業生でアンリツ株式会社に勤務する上野真樹さん(大学院工学研究科2007年度修了)が講演し、同社の業務や自身の入社後のキャリアを説明。就職活動の経験を振り返り、「合同説明会で会った人事の方と会社の雰囲気、姿勢にひかれて今の会社を志望しました。やりたいことはもちろん大切ですが、会社や先輩の雰囲気も見ながら、そこでキャリアを進めていけるかを判断するといいのではないでしょうか」と語りました。
その後は、軽食を囲みながら交流を深めました。参加した1年次生は、「両親の影響で情報系の仕事につきたいと考えているので、大学4年間でどうやってその道に進む準備をしたらいいのかなどを知りたいと思って参加しました。企業の探し方など参考になる情報が多く、勉強になりました」と話していました。