熊本キャンパスでは、熊本地震の影響で校舎の壁にひびが入るなどして約1カ月間休講していましたが、専門業者による建物構造検査で安全が確認され、使用が許可されたことを受けて、5月16日に経営学部、基盤工学部、総合経営学部、産業工学部の授業を再開しました。
経営学部と基盤工学部の1年次生約300名が出席した1時限目の再開ガイダンスでは、まず熊本教学課の堀孝義課長があいさつ。「ご承知の通り、農学部のある阿蘇キャンパスは甚大な被害を受けています。今回の熊本地震で49名の尊い命が失われ、農学部の3名の学生も志半ばでお亡くなりになりました。同じ東海大生として黙とうをささげ、ご冥福をお祈りします」と呼びかけ、全員で黙とうしました。続いて中嶋卓雄九州キャンパス長が登壇し、「今回の地震で残念ながら3名の学生が犠牲になりました。まだ若く、思いも希望も持って学んでいたところでの出来事に、本人たちも非常に悔しい思いだったと思います。皆さんの中には、大学が休講の間、地元に帰ってボランティア活動をされた方も多くいらっしゃると聞いています。さまざまなかたちで本学および熊本に対する支援の輪が広がっているのではと感じています。大学としても今日、熊本キャンパスで授業を再開できました。阿蘇キャンパスも7月1日に熊本での授業再開に向けて準備を進めているところです。大学ではメンタル面をケアする窓口も設けていますので、一人で抱え込まないようにして新しい春学期を迎えてください。最後になりますが、みなさん頑張ってください。そして、頑張りましょう」とエールを送りました。
その後、学生たちは各教室にわかれて授業を受講したほか、2時限目には2年次生を対象に同様のガイダンスを実施。3年次生や4年次生は所属するゼミナールなどで授業再開に関する説明を行いました。キャンパスのいたるところでは再会を喜ぶ姿が見られ、放課後には部活動やサークル、チャレンジセンターの各プロジェクトなども活動を再開。学生たちの熱気があふれていました。