2022年3月15日
英語文化コミュニケーション学科の山本志都教授がアメリカのワシントン州とイタリアのミラノを拠点とするIntercultural Development Research Institute(通称IDRInstitute: 異文化間発達研究所)のディレクターに就任しました。この研究所は異文化感受性発達モデルの開発者として著名なミルトン?ベネット博士とイダ?カスティリオーニ博士(ミラノ?ビコッカ大学)によって設立され、異文化コミュニケーションの専門家や大学院生に向けたプログラムの開催、情報発信、研究資料の提供などを行っています。EUが資金提供する研究にも参加しており、その中には看護教育に関する2つのエラスムス(Erasmus: The European Community Action Scheme for Mobility of University Students)プロジェクトも含まれています。
IRDInstituteは次のようなことを行う研究機関です。
- 世界中の公的部門及び民間部門における異文化間感受性の発展に関する研究を支援すること
- 構成主義的な異文化コミュニケーション能力の概念を公の議論の中で促進し、政治部門における異文化間問題への意見形成を促進すること
- 文化的多様性を尊重する風土を醸成し、倫理的な多文化リーダーシップ能力を構築するためにできる、適切な能力開発を組織に助言すること
- 教育機関からの委託を受け、公平性?包括性を促進することや、国際的な移動に関連した、研究、および、研修開発を行うこと 他
山本教授はポートランド州立大学でベネット博士から構成主義的な異文化間理論や異文化トレーニングのプログラム開発、教育手法を学び、研究指導を受けました。現在は異文化感受性をテーマにした研究を継続しています。今後はIDRInstituteディレクターとしても、さらに活動の幅を広げることが期待されます。