海洋学部がこのほど、内閣府や文部科学省などが実施する「第13回海洋立国推進功労者表彰」の「海洋立国日本の推進に関する特別な功績分野 普及啓発?公益増進部門」で受賞団体に選出。10月21日に東京?霞が関の国土交通省で開かれた表彰式に、山田吉彦静岡キャンパス長と秋山信彦海洋学部長が出席しました。海洋立国推進功労者表彰(内閣総理大臣賞)は、科学技術、水産、海事、環境など海洋に関する幅広い分野における普及啓発、学術?研究、産業振興などで顕著な功績を挙げた個人?団体に贈られ、その功績を広く紹介することによって、国民の海洋に関する理解?関心を深める契機とすることを目的としています。今年度は「海洋立国日本の推進に関する特別な功績」分野で本学部を含む2団体と2名、「海洋に関する顕著な功績」分野で1団体と2名が選出されており、大学の学部が選出されるのは今回が初となります。式では、山田キャンパス長が代表者として壇上に上がり、小此木八郎海洋政策担当大臣から表彰状と記念のメダルが授与されました。
本学部は、「海を総合的に学べる日本で唯一の『海洋学部』」であることを評価され、今回の受賞に至りました。1962年に国内で初めて総合的に海を学ぶ学部として創設されて以来、海洋分野の発展が国家の繁栄を支えるという理念のもと、総合的な海洋教育を推進。海事産業および開示教育を支える人材を多く輩出してきました。また、海洋普及イベントの実施、清水キャンパス近隣に広がる駿河湾を軸とした国際海洋文化都市づくりなどを通じ、海事思想の普及?啓発にも取り組んでいます。山田キャンパス長は、「学園の創立者?松前重義博士が、海洋を開拓?活用することが平和への道だと考えられ、58年前に海洋学部が創設されました。今回の表彰はその理念が社会に認められたことを意味する大きな成果だと感じています」とコメント。秋山学部長は、「今年で開館50周年を迎えた海洋科学博物館も、海洋環境や海洋資源などの研究成果を展示する本学独自の施設。協定を結ぶ静岡市と協力した子ども向けのイベントの開催なども通じて、海洋思想の普及活動に力を入れています。将来の海洋学者を育成することも我々の使命だと考えているので、これからも継続していきたい」と話しています。