海洋理工学科海洋理工学専攻の海洋実習3で熱水チムニーを含む鉱石を採取することに成功しました

海洋学部海洋理工学科海洋理工学専攻の海洋実習3で熱水チムニーを含む鉱石を採取することに成功しました。海洋実習は海洋学部生の必修科目として卒業までに3回開講され、海洋調査実習船「望星丸」を用いて行う実習です。座学で得た知識を海上で体験して学ぶことができる特徴的な授業です。「海洋実習3」は3年次に6泊7日の日程で10月7日から13日にかけて実施された今回の実習では、52名の学生(実習生41?補助学生11名)が望星丸に乗船。小笠原諸島周辺の海域で採泥調査や地形調査を実施しました。

10月8日に伊豆小笠原ベヨネーズ列岩で実施した採泥調査では、大量の熱水チムニーやバライトを含む鉱石(写真参照)を採取することに成功しました。熱水チムニーとは、海底で地下に浸透した海水が、地下にあるマグマに熱せられ、途中に存在する地殻中に存在する有用な金属(金?銀?銅?鉛?亜鉛等)を溶かしだし、再び海底付近まで循環する現象(付図参照)で、乗船した学生は、とても貴重な体験をすることができました。実習を指導した海洋理工学科海洋理工学専攻の坂本泉教授は「資源に乏しい日本にとって、海底における鉱物資源の開発こそ、急務な活動だと思います。既に国家プロジェクトとして海底の資源開発が行われており、日本の周りには、無限の可能性を秘めた宝物が沢山存在しているのです」と語ります。

海洋理工学科海洋理工学専攻の海洋実習3の様子や実習でのその他の成果は海洋理工学専攻SNSからご覧いただけます。