体育学部体育学科を2012年度に卒業した玉川康平さんが、今年7月にNBAフェニックス?サンズとコーチ契約を結び、「スポーツサイエンティスト」「アシスタントストレングスコーチ」として選手のコンディション管理やトレーニング指導を担当しています。
玉川さんは、2009年に本学男子バスケットボール部に選手として入部しましたが、3年時に右足首を故障したことでストレングスコーチに転向しました。「選手からトレーナーになるのは簡単ではなく、悩むことも多く卒業後はバスケから離れて、教員になろうと考えていました」と当時を振り返ります。しかし、「最終学年を迎えた12年にチームが6年ぶりの全日本大学選手権大会優勝を果たし、自分がコートに立っていなくてもうれしくて、あらためて『バスケって面白い』と感じました」と、トレーナーとしてバスケットボールにかかわり続けることを決意。本学卒業後は最新のトレーニング理論を学ぶためにアメリカへ留学し、オリンピックセンターで障害者アスリートの指導を担当するなど、指導者としての経験を積んできました。
今年6月に参加したNBAカンファレンスでサンズからオファーを受け、チームの一員となった玉川さんは、「選手や指導者はもちろん、トレーナーやドクターといったスタッフもトップレベルの人材が集まる環境で働けることをとてもうれしく思います。サンズは昨シーズンの成績はリーグ最下位で、ヘッドコーチをはじめスタッフも選手も一新されました。ゼロから新しいチームをつくることになりますが、自分なりに試行錯誤してチームの勝利に貢献していければ」と語りました。また、「アメリカに来てからも、バスケ部の陸川章監督(体育学部教授)がいつも口にしていた“チームはファミリー”という考え方が常に頭にあります。これからはサンズのファミリーとして、優勝争いできるチームをつくっていきたい」と意気込んでいます。