体育学部とスポーツ医科学研究所では、静岡県西伊豆町が参画する「伊豆ヘルスケア温泉イノベーションプロジェクト(ICOIプロジェクト)の」実証事業に協力しています。7月7日には、同町でプロスポーツ選手を対象にした実証実験を行いました。ICOIプロジェクトは静岡県が伊豆地区の温泉を生かした拠点創出を目指して推進しており、採択を受けた西伊豆町では体育学部と「スポーツによる地域振興にかかわる連携に関する覚書」を締結。同町に広がる豊かな自然や温泉地の活用に向けて、新たなアスリート支援プログラムやスポーツ合宿プランの開発に取り組んでいます。
今回の実証実験には、静岡県内にホームタウンを置くプロチームの静岡ブルーレヴズ(ラグビー)、ベルテックス静岡(バスケットボール)、アスルクラロ沼津(サッカー)、東レアローズ(バレーボール)の選手が参加。町内の温泉プールで、体育学部の笹木正悟准教授の指導のもと、練習や試合で疲労がたまった体のリカバリートレーニングに臨みました。
笹木准教授は、「重力負荷を軽減する水中でのストレッチには高いリカバリー効果があり、ハードな練習を重ねる選手たちの故障予防にもつながります」と効果を説明。参加した静岡ブルーレヴズの伊藤峻祐選手(体育学部2022年度卒)とベルテックス静岡の佐藤武選手(工学部23年度卒)は、「リラックスして疲労がとれて、とてもいい時間が過ごせました」と口をそろえていました。
実験後には西伊豆町主催の懇親会が開かれ、実証実験を担当する本学のスポーツ医科学研究所から山田洋所長、山田クリス孝介准教授らが出席。市職員や選手たちと今後のプロジェクト推進の方向性やトレーニング方法などについて意見を交換しました。