観光ビジネス学科と地域社会学科の学生が「くまもとの日本酒に興味がわくような販促アイデアコンテスト」で優秀賞を受賞

熊本キャンパスの経営学部観光ビジネス学科と文理融合学部地域社会学科の学生がこのほど、熊本酒造組合が開催した「くまもとの日本酒に興味がわくような販促アイデアコンテスト」で優秀賞を受賞しました。このコンテストは、日本の伝統的産業である日本酒について、若い世代に興味関心をもってもらおうと企画されたもの。昨年10月から企画案が募集され、2月4日に熊本市内の熊本日日新聞社「びぷれすイノベーションスタジオ」でプレゼンテーションが行われました。熊本県内の大学から12チームが参加する中、本学からは地域社会学科の小林寛子教授のゼミナールに所属するエコツーリズム研究会の学生が2グループを結成して参加。4位と6位に選出されました。

4位に入った俣野陽向さん(観光ビジネス学科3年次生)ら4名のグループは、「映える日本酒 ジャポン酒」と題して発表。メンバーが友人や家族らにアンケート調査を行った結果から、若い世代に日本酒が好まれない理由を分析。日本酒の味や匂いなどが受け入れられておらず、年配の男性が好み、女性が手を出しづらいイメージがあると指摘し、飲みやすさと見た目の印象を改善する方法として見た目のきらびやかさや洋風要素の採用、ジュースとの組み合わせなど新しい飲み方を提案しました。また、SNSを活用した拡散や学生たちが考案した「ジャポン酒」のレシピをまとめたパンフレット制作のアイデアなども紹介しました。俣野さんは、「私自身も日本酒を飲む機会は少なく、お酒の作り方から勉強しました。コンテストは日本酒を飲まない人にアピールするものだったので、飲まない人ならではの目線による提案ができたのではないかと思います」と話しました。

6位となった竹下麻央さん(地域社会学科1年次生)ら3名のグループは、「サウナ&キャンプ 日本酒イベント」がテーマ。若者の日本酒離れ対策として、若者に人気のあるサウナとキャンプに組み合わせた普及案を考えました。竹下さんらは、昨年8月に小林ゼミで実施した「手ぶらでキャンプ&サウナ体験 実証実験プロジェクト」のイベントで得た知見を生かし、新しく日本酒も組み合わせたイベントを企画することで若者が日本酒を手に取るきっかけづくりを提案し、サウナで汗を流した後に飲めるよう日本酒を凍らせて作る「みぞれ酒」も考案しました。竹下さんは、「メンバーの一人の実家が居酒屋を経営していることもあり、サウナに合うお酒として『みぞれ酒』が候補に挙がりました。私は未成年なのでお酒は飲めませんが、研究室で試作しさまざまな人たちに試飲してもらうことで完成度を高められたと思います。また、学外の方に向けてプレゼンテーションを行うため、発表に向けて念入りに練習したことで、事前の準備の大切さも実感できました」と語っています。