湘南キャンパスで秦野市役所職員を招いた特別講義を実施しました

湘南キャンパスで4月28日に、「地域理解」(担当教員=スチューデントアチーブメントセンター?二ノ宮リムさち教授)の授業で特別講義を実施しました。この授業は1年次生を対象とする全学部共通の必修科目で、自らが暮らす地域の課題や解決を考え、それぞれが地域における役割を認識することを目的に開講されています。本学と湘南キャンパスのある秦野市による提携事業が今年1月に40年を迎えたことから、今回は、同市参事の久保田貴氏が「秦野市の地域課題」をテーマに講義。建築都市学部建築学科と情報理工学部コンピュータ応用工学科の学生59名が聴講しました。

久保田氏はまず、秦野市の人口やまちづくりに関する基本理念などを紹介。その後、学生たちが考える地域の理想像や課題について聞き、「立場の違いによって課題のとらえ方が異なることから、秦野市役所では目標到達に向けて、基礎調査、市民アンケートなどを通じて現状と問題点を把握し、市民と共有しながらさまざまな意見を出し合って計画を作り上げています。その中で、ベストの案をただ考え続けるよりも、ベターな案を実行しチャレンジを継続することが重要です」と話しました。さらに、「今回聞いた皆さんの生の声は、地域活性化のきっかけになります。みんなの力でよりよい街にしていきましょう」と締めくくりました。

二ノ宮リム教授は、「自分が暮らしている地域でも、普段から意識しておらず、気づいていない、分からないことが多くあります。学生にとって身近な秦野市の課題解決を行政の立場から担う方のお話を聞いたことで、学生たちは刺激を受けたのではないでしょうか。今後、それぞれの学習の中で得られる専門的視点から地域の課題について考えてもらいたい」と語っています。