湘南キャンパスで10月12日に、「TOKAIグローカルフェスタ2024」を開催しました。神奈川県平塚市、秦野市、伊勢原市、中井町、北海道根室市の後援を受け、大学を市民に開放するオープンキャンパス型のイベントです。7回目となる今回は60を超える多彩なプログラムを用意し、約2700名が来場しました。
1号館では、教養学部芸術学科による「おだわら木くずワークショップ」や「親子でたのしむ音楽ひろば」を開催し、学生と子どもたちが一緒に工作や歌を楽しむ場面が見られました。館内のGlobal AGORAでは、国際学部の学生と神奈川県内の高校生によるトークセッション「ユース世代の声を聞こう!~『グローカルに生きる』とは?~」を実施し、若者が考える世界とのつながり方について討論。1号館前では、同学部の学生がアフリカ?ブルンジ共和国の農家と協力して「真のフェアトレード」達成を目指す活動に取り組むプロジェクト「Ubumwe Coffee」がキッチンカーを出展し、同国産のフルーティーなコーヒーと豆を販売しました。また、教養学部人間環境学科の日比慶久准教授のゼミが、今年8月に教養学部と協定を結んだ北海道栗山町の名産品であるメロンの販売ブース「栗山おたのしみフェア」を出展し好評を博しました。
3号館を会場に実施した「親子で楽しむ防災広場」では、平塚市消防本部及び平塚市災害対策課のご協力により実施した毎年恒例のはしご車搭乗体験やAED講習、煙体験ハウスや地震体験などに多くの来場者が集まりました。建築都市学部土木工学科の梶田佳孝教授の研究室もブースを設け、子どもだけでなく大人も一緒に消防車や救急車のペーパークラフトやぬりえを楽しみました。4号館の前では情報理工学部情報メディア学科の小坂崇之准教授と学生たちがバルーンアートを披露し、参加者のオーダーにも答えていました。
8号館では館内ロビーで、教養学部人間環境学科の北野忠教授の研究室が「金目川ミニ水族館」を催し、キャンパス近隣の川に生息する生物のタッチプールや水槽を展示。「国際フェア」では、留学生や外国語を学ぶ日本人学生たちが11の地域を紹介するブースを展開し、地域に伝わる伝統的な遊びや装飾品づくりなどの体験や食文化を紹介しました。ブラジルのブースは、日本に住む外国籍の子どもたちと異文化交流を行うチャレンジプロジェクト「Beijo Me liga」が担当し、来場者はフェイスペイントやクイズなどを楽しみました。また、10号館では教養学部人間環境学科の藤吉正明教授の研究室が草木染めやレザークラフトのワークショップを実施。館内では教養学部芸術学科の学生と教員によるライブや古楽器体験が行われ、スタジオソナーレでは同学科の瀧健太郎准教授が制作したプロジェクションマッピングを背景に学生がチェンバロやフルートなどを演奏しました。
14号館では教養学部人間環境学科の岩本泰教授の研究室が株式会社イケヒコ?コーポレーションと連携し、「持続可能なライフスタイルを考えよう」と題して、い草を使ったワークショップを開催。健康学部は体組成やヘモグロビンの測定、車いす体験などを実施し、参加者が健康について学びを深めていました。「アマチュア無線を楽しもう!!」に参加した小学生は、「遠くに住む顔も知らない人が声をかけてくれて、緊張したけれど楽しかった」と充実の表情を見せていました。児童教育学部は有志学生による「地域連携プロジェクト」が3つの企画を展開。「お祭りの世界へようこそ」では輪投げや金魚すくいといったゲームを設け、「君が主役だ!出発進行」では小田急電鉄株式会社とのコラボ企画ではロマンスカーの制服を着て写真を撮るコーナーのほか、電車のお面を作って自身が線路を走る企画も用意しました。牛乳パックで手作りした車に乗ってジャングルをイメージした迷路に挑戦する「さあ出かけよう!大冒険へ」にも多くの子どもが集まり、リーダーの久保田みのりさん(3年次生)は、「装飾づくりなど準備は大変でしたがプロジェクトのメンバーと和気あいあいと作業できたのはいい思い出。学年を超えてお互いのことを知り、それぞれの得意分野を生かした企画で来場者に楽しんでもらえてよかった」と話していました。また、チャレンジプロジェクト「Egyptian Project」がパピルス紙を使ったしおりや練り香水を作るワークショップを開催したほか、工学部応用化学科の吉田茂生教授やチャレンジプロジェクト「サイエンスコミュニケーター」が、科学工作イベントなどを実施。体や性に関する正しい知識を広め、産婦人科通院のハードルを下げることを目的に活動する学生自主プロジェクト団体「OMR」は「からだとわたしプロジェクト」と題して出展し、妊娠や性に関する絵本の展示や、秦野市や平塚市の産婦人科医にインタビューした内容の掲示を行いました。
松前記念館では、資格教育センターが「TOKAIミュージアム&ライブラリーフェア」と題して、2つの企画を実施。館内では鎌倉市鏑木清方記念美術館の今西彩子学芸員(本学非常勤講師)と学芸員を目指す学生らが指導し、「親子で楽しむ日本画体験」を行いました。また、館外では平塚市中央図書館の協力で「1日ミニ図書館」が開設され、読み聞かせやリサイクル本の販売、オリジナルのしおりづくりコーナーを設け、いずれも多くの家族連れでにぎわいました。芝生広場Paletteパレットでは、体育学部の「アウトドア体験を楽しもう!」や、スポーツプロモーションセンターが中心となって、チャレンジプロジェクト「スポーツ社会貢献プロジェクト」や陸上競技部跳躍監督の醍醐直幸講師(体育学部)、男子サッカー部、女子ハンドボール部が実施した「ニュースポーツ体験」などに多くの来場者が参加して、かけっことサッカー、ストラックアウトを通じて子どもたちが体を動かしました。また、「北海道根室産さんま祭り」や「茨城県行方市特産品販売」では、炭火で焼かれたサンマやサツマイモを使ったスイーツなどが提供され、たくさんの来場者が秋の味覚を堪能しました。隣接する野球場では、チャレンジプロジェクト「bet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户学生ロケットプロジェクト」が、ペットボトルロケットの作成?発射を体験できるブースを出展。噴水前ではチャレンジプロジェクト「bet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户人力飛行機チーム」が「2024年度機体全組展示」を行い、メンバーが制作過程などを解説しました。
また、キャンパス内各所における「湘南マルシェ」には平塚市、秦野市、伊勢原市、中井町の各自治体が出展し、地元の名産品販売やワークショップを実施。神奈川中央交通株式会社による路線バスの試乗体験が人気を博しました。TOKAIグローカルフェスタ2024実行委員会委員長を務めた学長室(総務担当)の村田信一部長は、「昨年度から出展数が大幅に増加し、北海道の根室市や栗山町、茨城県行方市など本学と協定を結ぶ県外の自治体にも出展していただきました。市民の方々が遠方の地域の魅力を知る機会になったのではないでしょうか。また、各学部の催しには学生も例年多く参加しており、市民の方々と楽しそうにワークショップやゲームに取り組む様子が見られました。大学というと“難しい研究をしている”という固いイメージを持たれることが多いのですが、日ごろの活動を生かした楽しい企画の数々は、グローカルフェスタならではの魅力だと思います」と振り返りました。
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