エスパルスドリームプラザパークサイドの「umitomo park」に設置された展示水槽を使った活動がスタートしています

静岡キャンパスの人文学部と海洋学部では、静岡市清水区にオープンしたショッピングモール「エスパルスドリームプラザパークサイド」3階の「umitomo park」に設置された展示水槽を使った水質浄化と循環型社会を目指す研究を開始しています。人文学科の斉藤雅樹教授の指導の下、学生たちが中心となり株式会社ドリームプラザや関連企業と連携。ドリームプラザからの委託研究として、カフェで発生する使用済コーヒー粉末から水質浄化剤などを開発し浄化性能や安全性を検証するものです。

幅広い世代が楽しめる空間「umitomo park」は子ども目線の高さに水槽が設置されており、魚や生き物を観察しながら「海とともに生きる」、「海の豊かさを守る」ことの大切さを体感できる交流スペースです。学生たちが展示内容を考案した水槽は「Umitomo scope(ウミトモスコープ)」と名付けられ、「清水のさかな」「沖縄のさかな」「共生するいきもの」「水をきれいにしよう」の4つのテーマに分かれており、本キャンパスの水族応用生態研究会が制作?監修と飼育を担当。コンセプトの立案をはじめ水質浄化に向けたコーヒー炭のサンプル制作や展示内容の解説は、海洋学部海洋文明学科3年次生の山崎歌鈴さん、人文学部人文学科2年次生の青野実莉さんら有志の学生が担当しました。

今夏から始まった準備に中心となって携わってきた山崎さんは、「ドリームプラザや関連企業の方たちとの打ち合わせを重ねるごとに、良いものをつくりたいという皆さんの熱意を感じ、私たちも本気でものづくりに取り組みたい、できる限り協力したいと週1回ミーティングを開き、コーヒー豆を炭化した水質浄化剤の試作品製作などの活動を展開してきました。umitomo parkの設計段階から窓の位置やバックヤードの配置など当事者としての意見を求められたのは大きな経験になりました」と話します。「現在は私たちが製作したコーヒー炭のオブジェを使った水槽は1つだけですが、今後は安全性を確認したうえで、他の水槽にも設置できるよう試作を重ねていきます」と意気込みを語っています。

斉藤教授は、「この活動は日々大量に廃棄されている使用済みコーヒー粉末のアップサイクルによる循環型社会創生を目指した研究ですが、学生たちをメーンに据えた持続的な活動として展開し、コーヒー炭のさらなる可能性を検討していく考えです。今後も地域の皆さまとともに、研究プロジェクトを進めていきたい」と話しています。

Umitomo scopeの概要はこちらをご参照ください。
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