「第13回スイゼンジノリ?サクラン研究会」を熊本キャンパスで開催

3月9日(土)、熊本キャンパスにおいて、第13回スイゼンジノリ?サクラン研究会の年次大会が開催されました。対面とオンラインのハイフレックス形式で行われ、国内外から研究者や大学院生らが集い、活発な質疑応答と研究発表が行われました。

スイゼンジノリは、1872年(明治5年)にオランダの植物学者によって発表された日本固有の淡水性ラン藻で、清澄な水生環境でのみ生育します。また、サクランは、スイゼンジノリからのみ抽出される多糖類で、化粧品や医薬品、レアメタルの回収などへの工業利用が期待されています。しかし、近年では湧水の減少や水質汚染の影響により、絶滅危惧種I類に指定されています。そのため、熊本県と福岡県内では保全活動や産業利用への取り組みが盛んに行われています。

今回の研究会は、スイゼンジノリおよびサクランに関する研究?開発の更なる発展を目指し,幅広い分野の研究者や開発者等の相互交流や意見交換を行うものでした。本学からは、以下の演題に関する発表が行われました。

?「サクラン水溶液の自由水制限拡散と結合水測定」
  口頭発表:福崎稔教授ら(文理融合学部経営学科)
?「日本固有種?スイゼンジノリの保全と活用」
  口頭発表:椛田聖孝名誉教授ら(前農学部応用動物科学科)
?「スイゼンジノリの抗酸化力と塩水での洗浄による影響」
  ポスター発表:安田伸教授ら(農学部食生命科学科)

この研究会は、コロナ禍で対面での延期が続いた後、4年半ぶりの開催となりました。予定終了時刻を超過するほど活発な討議が行われ、関心の高さが感じられました。


【運営委員会】
?委員長 山下秀次(bet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户農学部食生命科学科)
?委員 安田伸(bet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户農学部食生命科学科)、福崎稔(bet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户文理融合学部経営学科)