TUECをバイレ市長が訪問し連携の可能性などについて議論しました

ヨーロッパ学術センター(TUEC)で6月7日に、バイレ市のイエンス?アイナー?クリステンセン市長とベアテル?ホーダー元教育科学大臣(本学名誉博士)の訪問を受け入れ、意見交換しました。バイレ市は、国際的な柔道大会である「松前カップ」「デーニッシュ?オープン」の開催地でもあり、日本大使館とはITや健康?福祉関係のビジネスイベントを開催するなど活発な活動を展開しています。ダンディ?ビジネスパーク、レゴランドなどデンマーク有数の企業や工場が周囲にあり、近年、人口が増えている自治体です。2年後には、南デンマーク大学のIT関係の校舎が設置予定であることが公表されています。

当日はまず、ヤコブ?スキュット?イエンセン事務長が本学とデンマークの関係性について説明した上で、施設?館内を見学しました。その後は、TUECの堀真奈美所長(健康学部教授)が本学の教育?研究の特徴ならびにIT系学部の学びについてスライド、動画を用いて発表。続いて、デンマーク短期研修中の読売広告社の中村賢昭氏から、過去に行われた同社と本学、神奈川県平塚市の連携事例について報告がありました。さらに、都市デザイン、大学との連携実績のあるゲール?アーキテクツ(Gehl Architects)のイーダ?ニールセン氏からは、アメリカのスタンフォード大学などとのキャンパス創造に関する発表がありました。こうした発表を踏まえ、本学とバイレ市、新設予定の大学の連携のほか、国際的な大学間の連携や、大学と地域、企業の連携のあり方、日本の大学とデンマークの大学の違いなどについて活発な意見交換が行われました。

クリンステンセン市長は、「2年後に大学のキャンパスができることは我々の長年の夢であり、IT関係の人材養成は重要課題でもあります。まずは、IT、ソフトウェアやゲーミング分野に焦点を当て、数年後には他の領域のエンジニア育成といったように拡大できればと考えています。高齢化が進み、若い人口が相対的に減る中で、魅力的な大学をどのように構築するかという点は、日本の大学と共通の課題があります。すでに日本大使館とも良好な関係を築いており、松前カップをきっかけにbet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户を知ることになり、今回、さらに深く知ることができたのは貴重な経験となりました。新設予定の大学関係者にも情報を共有していきたい」と語りました。

その後、庭園を散策したほか、茶室で日本文化体験として「ティー?セレモニー」を行いました。館内を案内したヤコブ事務長は、「昭和天皇?皇后両陛下がTUEC開設後の1971年に訪問された際に記念樹を植えられたお話をさせていただき、バイレ市の担当者の方からは、2004年に上皇陛下が天皇御在位中にデンマークを訪問された際のお話をうかがうことができました。日本とデンマーク両国の深いつながりを感じることができました」と話していました。