文化社会学部北欧学科の学生らが1月30日に、東京都?デンマーク大使館主催のワークショップ「歌を通してデンマークを発見しよう!」に参加しました。このワークショップは、デンマーク大使館が北欧諸国について学ぶ日本の学生と音楽で交流し、デンマークの文化や価値観を伝えようと企画したものです。北欧学科がある本学にも招待があり、北欧学科の原田亜紀子准教授が中心となって参加者を募りました。当日は北欧学科や政治経済学部、国際学部の学生、教職員ら22名が参加しました。

1月24日には湘南キャンパスで、原田准教授と佐保吉一教授による事前講義も実施。学生たちは、19世紀後半にデンマークで活躍した牧師?詩人?政治家?教育者のニコライ?フレデリク?セヴェリン?グルントヴィが提唱した成人教育機関「フォルケホイスコーレ」や、フォルケホイスコーレを中心に合唱で歌われる約600曲をまとめた「ホイスコーレ歌集」の歴史について学びを深めました。30日のワークショップは、フォークグループ「Dreamers’ Circus」のメンバーとして活動する演奏家?作曲家で、デンマークにいるニコライ?ブスク氏とオンラインでつないでスタート。ブスク氏はホイスコーレ歌集に収録されている「Du danske sommer, jeg elsker dig(デンマークの夏、私はあなたを愛している)」を紹介し、「デンマークで人気のある夏の歌の一つで、予測不可能なデンマークの夏を表現している曲です」と話しました。続けて、同曲をカバー演奏するブスク氏らの様子を収めた動画を披露した後、実際に学生たちがブスク氏による伴奏に合わせて歌いました。その後のフリートークの時間では、おすすめの日本の歌を紹介する学生の姿も見られました。


参加した学生たちは、「デンマーク特有の教育制度や音楽を知れて、より興味が湧きました」「いつか北欧に留学したいと考えているので、現地の人と交流できていい経験になった」「大使館内には北欧インテリアが置かれていて、現地の雰囲気を感じられました」を話していました。原田准教授は、「学生たちに現地の人とのリアルタイムの交流を通じて、文献だけでは体感できない北欧の文化に触れてもらいたいとワークショップに参加しました。“おすすめの日本の歌は?”の質問に対して、学生がおすすめの歌の好きなポイントや歌手の説明、その音楽を聴くと日本人がどのような気持ちになるか、といったことに機転を利かせて答えており、日ごろ教室内で見る姿とは違った一面も見られて非常に頼もしく思いました。今後の学びにつなげ、視野を広げてもらいたい」と語っていました。