生物学部海洋生物科学科の手良村知功助教が一部を執筆した『日本の深海魚図鑑』(岡本誠?本村浩之編著)がこのほど、山と渓谷社から刊行されました。本書には、日本近海の深海に生息する423種が写真付きで掲載されており、19名の魚類学者がそれぞれの視点から解説を執筆しています。
深海魚の魚類学を専門とする手良村助教は、29種の解説に加えてコラム「浅瀬に現れる深海魚の謎」の執筆を担当しました。掲載種の中には、手良村助教が2019年に和名を提唱した「アマノガワギンガエソ」や、2024年に新種として発表した「オオシロブチギンザメ」も含まれています。手良村助教は、「特に、最近発見された『新種』や『日本初記録種』が数多く収録されている点が見どころの一つです。奇抜な形態を持つ深海魚が多数紹介されており、分類や生態に関する情報も充実しています。深海魚好きはもちろん、多くの方々に手に取っていただきたい一冊です」と話しています。