阿蘇くまもと臨空キャンパスがこのほど、熊本県が実施する「第28回くまもとアートポリス推進賞」に選出されました。同賞は、環境デザインに対する関心を高め、都市文化ならびに建築文化の向上を図るとともに、文化の情報発信としての熊本を目指して推進されている「くまもとアートポリス」に関する活動の一環で、建築文化に対する関心を高めるため、1995年から県内各地の優れた建築物等が表彰されています。1月23日に、熊本テルサで表彰式が開かれ、本学から木之内均熊本キャンパス長らが設計者、施工者と共に出席。亀崎直隆副知事から表彰状が授与されました。



今回の受賞の対象となった阿蘇くまもと臨空キャンパスは、2016年に熊本地震で被災した農学部を阿蘇キャンパス(南阿蘇村)から阿蘇くまもと空港に隣接する益城町の宇宙情報センター敷地に移転?再建したもので、2023年4月に開設しました。全国の農学部でも珍しい「講義?実習?研究」をひとつにした総合的農学教育研究の場「CREATIVE-ONE Village」をコンセプトに掲げ、学科を超えたつながりや地域にひらかれたのびやかな学びの場を意図して設計されています。受賞にあたって、審査員からは「かつてのキャンパスが講義?実習?研究、また学科を超えた一体性を育んできたことを継承し、ロの字でコンパクトにまとまった2号館は、多くの研究室や講義室を抱えながらも、中央の中庭やそこにつながる外廊下、また、内側の廊下のところどころに設けられたコモンズなどにより、学科を超えた交流が生まれるきっかけを随所に設け一体感を生んでいる」「総じて、実験系の大学施設の建築計画として合理性が感じられた」といった評が寄せられました。
表彰式で謝辞を述べた木之内キャンパス長は、本キャンパス開設の経緯を説明するとともに「『生きた農の力で、創造的な人材と未来を育む農学部』をコンセプトに、講義、実習、研究が一体となった総合農学研究施設となっています。この施設を最大限に生かして、今後も農業県?熊本の地において教育、研究、そして人材育成に尽力してまいります」と話しました。

■第28回くまもとアートポリス推進賞 受賞概要
名称:bet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户阿蘇くまもと臨空キャンパス
用途:大学
所在地:益城町
建築主:学校法人bet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户
設計者;株式会社石本建築事務所
施工者:株式会社豊工務店、三井住友建設株式会社
