湘南キャンパスの吹奏楽研究会が、3月20日に福井県立音楽堂ハーモニーホールふくいで行われた全日本アンサンブルコンテスト「大学の部」に出場。木管八重奏のグループが金賞を受賞しました。昨年度のコンテストでは金管八重奏のグループが金賞に選出されており、本研究会としては2年連続での金賞獲得となりました。

チームリーダーの福島佑希さん(教養学部3年次生)と千石歩佑さん(同)を中心に8名でチームを結成し、12月ごろから本格的な練習を始めました。演奏曲に選んだ「トゥマルチュアス?エモーションズ」(田村修平作曲)は、付属高輪台高校吹奏楽部が2019年に委嘱した楽曲で、揺れ動く感情がテーマ。福島さんは、「連符や高音が多く、息遣いなど技術的に難しいポイントが多いのですが、全体を通してテンポにメリハリがありかっこいい曲だと感じていたので、メンバーに“この曲がやりたい”と提案しました」と振り返ります。本来はフルートとオーボエ、クラリネット、アルトサックス、ファゴット、バリトンサックスの楽器で構成される楽曲ですが、チームにはバリトンサックスではなくバスクラリネットの奏者がいたため、チーム構成に合わせて編曲。練習では福島さんが指導役となり、楽器に対する息の当て方やおすすめの練習方法などを他のメンバーにアドバイスしてつくり上げました。1月の東京都大学アンサンブルコンテスト、2月の東京都アンサンブルコンテスト「大学の部」を通過して東京都代表の切符をつかみ、全国大会に進みました。
福島さんは、「8名それぞれの音色が調和する演奏を目指し、どのように取り組めば実現できるかを考え続けて練習してきました。本番で目標としていた演奏ができ、金賞に選ばれた瞬間は本当にうれしかったです。私自身、アンサンブルコンテストには初めて出場しましたが、理想とする結果に至るまでメンバーと努力してきた過程が非常に充実していて、コンテストに挑戦してよかったと感じています」と笑顔を見せていました。
また、3月31日には湘南キャンパスでメンバーと研究会の成川忠之部長(経営学部教授)が、梶井龍太郎学長代理、木村英樹学長補佐に金賞受賞を報告しました。声楽が専門の梶井学長代理は、「本番でミスをしてしまった」と話した学生に向けて、「少人数で演奏するアンサンブルコンテストは、自分が生み出す一つひとつの音が重要になるから演奏していて楽しいですよね。音楽のプロの世界ではスポーツと違って、本番でうまくいかなかったとしても“よくなかった”とは言わず、“本番が終わってよかった”“楽しかった”と言って終わります。皆さんがひたすら練習を重ねた結果、1回限りの本番の演奏を評価してもらえたのですから、まずは素直に喜び“よかった”と思うのがいいと思います。これからも頑張ってください」とエールを送りました。
なお、同コンテストの高校の部では、付属高輪台高校が金賞に輝きました。
※肩書?学年は当時

