健康科学部看護学科と社会福祉学科が協働で、1月14日に「『看護福祉パートナーシップ実践法B』ライブ授業報告会」を伊勢原キャンパスで開催しました。 この授業は社会福祉現場のライブ感を体験しながら、「パートナーシップ、連携とは何か」について理解を深めることを目的に、精神障がい者の社会復帰施設で ある「伊勢原そよ風ハウス」(特定非営利活動法人そよ風)のご協力のもとに4年前から実施しているものです。当日は学生や教員、メンバーの方々や支援ス タッフなど、約50名が聴講しました。
学生らは「伊勢原そよ風ハウス」のメンバーとともに、ハタキ作りやドッジボール大会などの実践を通して学んだ成果をグループ別に報告しました。学生たち は、 「共に取り組む」や「共に創る」というテーマに即し、パートナーシップや連携について考察や今後の課題などについて発表。報告では、「連携を進めるために は、同じ目標を持つことや対等な関係に立つことが重要」「パートナーシップとは、共有する喜びや相互協力を通じて生まれてくる」「言葉によるコミュニケー ションはもちろん重要だが、非言語によるコミュニケーションも大切」「相手を認め、受け入れることで、理解や信頼関係が深まる」など、体験に基づいた総括 を行いました。
発表した学生は、「最初は不安でしたが、メンバーの方から話しかけられて距離がぐっと縮まりました。思いやりを持って人と接することで、信頼関係が生まれ ることを学ぶことができたので、看護職に就いてからもこの経験を生かしていきたい」「普段の人間関係と同じように、それぞれの個性を認めていくことは大事 だ と実感しました」「実際に障がいのある方たちと接しながらどうしたら楽しんでもらえるかを考えるうちに、自然と行動できるようになりました。ともに楽しい 時間を持てたことは忘れません」などと感想を語りました。
また、「そよ風ハウス」のメンバーからは、「学生さんが工夫をこらして一緒に何をやるかを考えてくれて、楽しい時間を過ごすことができました。障がいが あってもそれぞれに個性があることを忘れず、医療従事者として頑張ってください」などの感想いただきました。綿貫眞智子施設長は、「4年にわたり学生の皆 さん と一緒に学べて、大変いい経験ができました。年々、クオリティーが高くなり、また私たちが日ごろから大事にしていることを言葉にして発表してくださったの で、とても頼もしく思い、感激しました」と語りました。
学生たちを指導した教員は、「そよ風ハウスの皆さんのおかげで、濃密で貴重な時間を過ごさせていただくことができました。実際にかかわることで学んだ経験 を、今後に大きく役立ててください」「ライブ授業では自分で体験したことを重視しています。相手との相乗効果で人とつながることの楽しさや信頼性が高ま り、対等な関係を築けることを学べたと思います。今後は、異なる形で協働できる授業を考えたい」など、今後の展望を語りました。