2017年度の「九州キャンパス教育活動支援プログラム及び九州キャンパス長推進プロジェクト成果発表会」を、3月30日に熊本キャンパスで開催しました。九州キャンパスの各学部学科、センターの教員が主体となり、地域社会に対して魅力ある教育活動の展開を推進することで、学生の学習効果の向上や地域社会で活躍する人材の育成につなげようと2008年度から実施しています。アクティブ?ラーニングやグローバル人材の育成、高大接続などのテーマを設け、1年目は「教育活動支援プログラム」として採択し、成果が顕著な課題は「九州キャンパス長推進プロジェクト」として継続しています。2017年度は教育活動支援プログラムに1件、九州キャンパス長推進プロジェクトに3件を採択しました。成果発表会は1年間の活動成果を披露するとともに、次年度の九州キャンパス長推進プロジェクトの審査会を兼ねています。
当日は教職員ら約40名が出席。最初に、荒木朋洋九州キャンパス長(学長補佐)が挨拶に立ち、「大学の今後の発展に向けてさまざまな活動が展開されています。成果発表会は、キャンパス長推進プロジェクトの選考を兼ねていますが、審査よりもどのように支援をしていくか考える機会にしたいと思っています。“こんなことができる”と、前向きに発表してください」と語りました。発表ではまず、九州キャンパス長推進プロジェクトの活動として、農学教育実習センター(農学部応用動物科学科)の樫村敦講師が、「アグリ実学スキルアップ支援プログラム(略称:アグラップ)」について発表。栽培技術や家畜飼育技術、食品加工技術に関する実習プログラムを実施し、学生に栽培や飼育の現場から加工までを経験してもらう取り組みについて紹介しました。続いて、基盤工学部電気電子情報工学科の村上祐治教授が「高大連携によるサイエンス活動を通じた専門力育成プログラム」と題し、昨年8月に本キャンパスで開催した「世界一行きたい科学広場」や基盤工学部の教員と学生がともに運営に取り組んだWRO(World Robot Olympiad)九州?山口地区大会、3号館に設置しているファブラボ室を使ったものづくりプログラムについて発表しました。
また、経営学部観光ビジネス学科の藤岡美香子講師は、「グローバル化推進プロジェクト」について説明。熊本キャンパスでグローバル人材の育成に寄与することを目的に実施しているTOEICテスト受験に向けた英語学習支援や英字新聞を活用する「英語新聞カフェ」の実施状況とともに、今後のグローバル人材育成のあり方について課題を示しました。最後に、教育活動支援プログラムの「学年の壁を越えたアクティブ?ラーニングとキャリア発見学習プログラム」について、基盤工学部医療福祉工学科の泉隆教授が報告。国家資格取得を目指した学習支援として上級生と下級生が学年を縦断して互いに教え、学び合う「学年横断的学習」や医療機関で働く社会人によるキャリアに関する講演会について語りました。