海洋学部では静岡市環境局環境創造課と7月7日に清水キャンパスと周辺の海岸で、「見て、触れて、楽しもう!渚の植物観察会」を開催しました。近隣の小?中学生を対象に日ごろ見過ごしがちな海浜の植物について知ってもらい、海岸の環境を守る大切さを伝えるイベントとして、4年前から環境社会学科の学生有志団体「海浜植物と環境プロジェクト」が企画?運営を担当しています。今回は小中学生と保護者に加え、付属静岡翔洋高校自然科学部の生徒ら合わせて49名が参加しました。
はじめに、環境社会学科の竹内真一特任教授が「海浜植物とその繁殖について学ぼう」と題して講演し、「そもそも植物とは何だろう?」といった基礎から説明しました。次いで、環境社会学科の4年次生が卒業研究として取り組んでいる海浜植物の繁殖内容について、説明しました。その後は海岸に移動し、グループに分かれて同プロジェクトが作成した「三保海岸の植物図鑑」を手に植物を観察。大学生だけでなく静岡翔洋高の生徒も普段の調査の成果を生かし、子どもたちに「これは絶滅危惧種なんだよ」と話しかけながら一緒に観察していました。再びキャンパスに戻ってからは、グループごとに何種類見つけることができたかを発表し、同プロジェクトのメンバーが2015年から不定期に実施してきた海岸植物調査の成果をクイズ形式で紹介。最後に、海浜植物を用いたハーバリウムづくりも楽しみました。
運営に当たった学生たちは、「静岡市との連携事業は、8月のプランクトン観察会、来年3月のシロウオ観察会と続きます。普段から身近な自然を観察できる環境で学べることは幸せです」と話していました。