湘南キャンパスの硬式野球部が2月1日に湘南キャンパスと平塚市土屋にあるグラウンドで活動を再開しました。昨年10月に野球部員が寮内で大麻らしき薬物を使用した疑いがあり、本学では無期限活動中止の処分を決定。12月で警察の捜査が終了し、日本学生野球協会からの対外試合禁止処分が1月17日に解除されていました。また、部長?監督が辞任したことを受けて、2月1日付で新部長に内山秀一教学部長(体育学部教授)、新監督には日本野球連盟常務理事を務める井尻陽久氏(硬式野球部OB)が就任しました。
野球部は午前9時から湘南キャンパス7号館で活動再開ミーティングを行い、内山部長は、「約3カ月半の間、大好きな野球と距離を置いて、さまざまなことを考えたと思います。応援してくれる人たちの気持ちを受け取って、今日から再び戦いが始まります。それぞれの人生を切り拓く戦いです。試合に勝つことは大事ですが、それ以上に約束を守り、自ら行動する、いいチームになるようにみんなで取り組んでいきましょう」とあいさつ。続いて井尻監督が、「大学4年間は社会に出るための準備期間です。野球だけがすべてではありません。現役選手でいられる時間はそう長くはありませんから、大学生活の中でたくさんの本や新聞を読み、よい人の話を聞いて、本当の友達をつくる、そうした中で物事をきちんと判断して、正しい選択ができる人間になってほしいと考えています。監督を引き受けたからには目標は日本一。練習もメリハリをつけてやっていきましょう」と語りました。
午後1時からはグラウンドでの練習を報道陣に公開。キャッチボールやダッシュ、筋力トレーニングのほか、室内練習場でバッティング練習も行いました。門馬大主将(体育学部3年次生)は、「練習ができないもどかしさもありましたが、その間に見直す部分もたくさんありました。グラウンド周りの清掃をして環境を整えたり、寮内の清掃をしたり、誰に見られても恥ずかしくないようにしようと取り組んできました。『結束』をスローガンに掲げたので、一人がチームのために徹して野球と向き合い、不祥事があっても変わらずに応援してくださる方々に勝つことで恩返しをしていきたい」と意気込みを語りました。