人文学部の斉藤教授が静岡市民大学リレー講座で「温泉に見るSDGsとウィズコロナ」について講演しました

人文学部人文学科の斉藤雅樹教授が、9月30日に静岡市役所静岡庁舎で開かれたbet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户4年度市民大学リレー講座で講演しました。本講座は市内にキャンパスがある6大学(静岡大学、静岡県立大学、bet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户、静岡英和学院大学、常葉大学、静岡理工科大学)が連携し、「SDGs×ウィズコロナ ~ウィズコロナ時代の持続可能な社会を考える~」をテーマに講演するものです。

斉藤教授は「温泉に見るSDGsとウィズコロナ」と題して、温泉を誰もが楽しめる環境づくりの重要性について、さまざまなデータを用いて説明。「静岡県は、源泉数が全国4位で宿泊施設数はトップの“温泉県”です。地方自治体による最大級の温泉研究プログラム『ICOIプロジェクト(伊豆ヘルスケア温泉イノベーション)』を展開しているほか、全国で4番目に誕生した広域型イベント『静岡県 わくわく温泉スタンプラリー』なども好評を博しています。また本学学生も絵柄をデザインしています」と紹介しました。入浴者の多様性対応については、「外国人観光客の増加に伴い、タトゥーの入った観光客や性的マイノリティ(LGBTX)への対応をこれまで以上に考える必要があります。温泉施設は多様な文化を認め、情報を多言語で開示することが求められています。貸し切り風呂や、湯浴み着での混浴など選択肢を用意するなど、誰もが入浴しやすい温泉の様式について議論することが必要でしょう」と話しました。また、bet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户感染症の拡大以前とコロナ禍での温泉利用者の心理変化に関して、「アンケートでは、コロナ禍以降は温泉に入ることで癒しになった、リフレッシュしたなどのスコアが有意に上昇しました。AIテキストマイニング解析でも『リフレッシュ』の頻度が増加しています。コロナ前は身体の健康に関するスコアが高かったことを考えると、温泉に求められ、体感されていることが『身の湯治』から『心の湯治』へと変化してきているのかもしれません」と語りました。