札幌キャンパスでは2月13日から3月12日まで、第3回「研究?作品展示交流会 in SAPPORO 2022」を開催しています。本キャンパスの研究企画?活動委員会が、研究内容や作品の発表する場を設けることで、研究?作品創作活動の活性化を図るとともに、教員間の相互理解を深めることを目的として2020年度から実施しているものです。今年度、本キャンパスに北海道地域研究センターが発足したことから、教員はもとより学生、大学院生による研究活動のさらなる活発化につなげるため共催として参画。学生、大学院生も研究ポスター展示や口頭発表に臨みました。
今回は、ポスター発表と作品展示に国際文化学部と生物学部の教員、学生、大学院生物学研究科の大学院生、合わせて50名が出展。Teamsを利用した要旨の閲覧での交流参加も実施しました。期間中の2月22日には、ポスター前での発表会を開き、来場した教員、学生にそれぞれが取り組む研究活動について活発に紹介する姿が見られました。
25日に国際交流会館マルチメディアホールとTeamsによるハイブリッド形式で行った口頭発表会には、国際文化学部地域創造学科の植田俊講師と生物学部海洋生物科学科の山口幹人教授をはじめ発表を希望した5名の学生、大学院生が登壇(=発表テーマなどは下記を参照)。約40名の教職員、学生が参加する中、まず網野真一札幌キャンパス長(北海道地域研究センター所長)があいさつし、「教員と学生が研究を通じた協働に取り組み、キャンパスの活性化を図ることは楽しく、意義のある活動です。本キャンパスで学ぶ一人でも多くの学生がこのような体験を積める機会を継続できるよう、今後も一緒に歩んでいきましょう」と呼びかけました。各発表後の質疑応答の時間では、教員や学生からより詳しい説明を求める質問が相次ぐなど活発な議論が交わされました。
研究企画?活動委員会委員長の北夕紀准教授(生物学部海洋生物科学科)は、「コロナ禍で私たち教員、研究者の学会への参加も制限を受けたことから、研究内容や作品の発表の場をつくり、同じキャンパスに所属する教員間の相互理解を深めたいと、若手教員が中心となってこの交流会を始めました。今回は、将来的な学会への参加や卒業研究、修士論文作成への糧にしてもらいたいと学生や大学院生にも発表の機会を設けましたが、学生たちは専門外の教員からの質問に答えることで貴重な経験を積んでくれました。今後もキャンパスの活性化につなげる取り組みとして継続していきたいと考えています」と話しています。
なお、今回発表に参加した研究はウェブでの投票を実施しており、得票数などから優秀賞が選出されます。
口頭発表会の内容は下記の通り。※発表順
「子供たちの『語り』の質的変化にみる環境学習の成果に関する研究」 国際文化学部地域創造学科 植田俊講師
「稚ナマコの移動に及ぼす砂泥の影響」 生物学部海洋生物科学科4年次生 中川恵佑さん
「マナマコの夏眠に関する研究Ⅰ~消化管の形態および酵素活性の季節変化~」 大学院生物学研究科生物学専攻1年次生 田中海さん
「ヒメエゾボラの生活史特製に関する研究Ⅰ~平衡石を用いた年齢査定と成長様式~」大学院生物学研究科生物学専攻1年次生 浜中ななせさん
「噴火湾に来遊するカマイルカと海洋環境との関係について」 大学院生物学研究科生物学専攻1年次生 黒崎菜摘さん
「森林棲鳥類の採餌習性と蠕虫感染リスクの関係」 大学院生物学研究科生物学専攻2年次生 石倉日菜子さん
「札幌市近郊における魚類の通し回遊の調査研究について」 生物学部海洋生物科学科 山口幹人教授