情報通信学部学内合同企業研究会を開催しました

情報通信学部では2月13、14、20、21日に対面形式とオンライン形式にて、「情報通信学部学内合同企業研究会」を開催しました。情報通信学部の3年次生と情報通信学研究科1年次生を対象に毎年開いているもので、今回はIT関連の企業をはじめとする約70社が参加。新型コロナ禍以降はオンラインでの実施となっていましたが今回から対面形式も再開し、期間中は約150名の学生が参加しました。

オンラインで実施した13、14日は、WEB会議システム「Zoom」を用いて、学生は企業の採用担当者による説明会に参加。高輪校舎で実施した20、21日は、学生が興味のある企業のブースに足を運びました。各ブースでは画面に映し出された資料などを見ながら、事業内容や研修制度、業界内でのポジションなどについて紹介され、採用担当者から、「個々のスキルに会わせた働き方を目指しているので、皆さんが学んできた成果や知識を存分に発揮してもらいたい」など、学生への期待が語られていました。学生からは、「業界の景気など、オンラインでは聞きづらいことも対面だと聞くことができ、充実した時間を過ごせた」「自分の強みを生かした働き方を考える機会になった」といった声が聞かれました。

対面での研究会終了後には、大学院情報通信学研究科の修士1年次生を中心に研究発表会も開催。研究会に参加した企業の担当者らに大学院で取り組んでいる研究について紹介することで将来のキャリア形成の糧にするとともに、産学連携研究の可能性を広げようと実施したものです。大学院生たちは、「VRを用いた異文化コミュニケーション能力向上に関する研究」「サッカーの試合における自動ハイライト抽出に関する研究」など取り組む研究活動を企業の採用担当者に向けてポスター形式で紹介しました。企業の採用担当者からは、「想像以上に専門的な研究に取り組んでいることに驚きました」などの声が聞かれ、発表した大学院生は、「普段当たり前のように使っている専門用語を、専門外の方にも分かりやすく伝えるのが難しかった。社会に出てからはこのような状況が多々あると考えられるのでいい経験になりました」と振り返りました。

本研究科の濱本和彦研究科長(情報通信学部教授)は、「修士1年次生は研究発表の機会が限られるので、この会を通じて専門知識を持たない人に対して研究を分かりやすく伝える方法を学ぶ機会になったのではないでしょうか。また、情報通信学部の学生も参加してくれたので、大学院で取り組まれている研究を具体的に知る機会となったと思います。進学という選択肢も考えてくれたらうれしい」と話していました。