国際文化学部国際コミュニケーション学科の3年次生4名が、2月28日から3月7日まで「対日理解促進交流プログラム JENESYS2022『日フィリピン学生交流』」の一環でフィリピンを訪問。3月19日に札幌キャンパスで行ったオープンキャンパスと、5月24日の本学科1年次生の「入門ゼミナールA」でそれぞれ報告会を実施し、5月30日には札幌キャンパス公認団体「国際交流サークル(IFA)」のメンバーにクイズを交えて現地での経験を伝えました。
JENESYSは外務省が推進するプログラムで、日本とアジア大洋州、北米、欧州、中南米の各国?地域との間で、対外発信力を有し将来を担う人材を派遣し、政治、経済、社会、文化、歴史、外交政策などに関する対日理解の促進を図ることなどが目的。コロナ禍での中断を挟んで今年から再開されました。本学科の学生たちは政府機関や大学、企業を訪問したほか、都市と町を構成する同国で最小の地方自治単位であるバランガイを訪れ住民とも交流。「食文化が印象的だった」という片桐那喜さんは、平木隆之学部長の「海外では好き嫌いをしないで何でも食べて、信頼関係を築くこと」という言葉を大切に、現地の人々に接したといいます。「アサドという甘めのたれを絡めた豚肉料理が特においしかったです。1日5食食べる文化や、レストランでは注文してから30分以上料理が出てこないなど驚くことばかりでしたが、どれもコミュニケーションのための時間なのだと知りました」と話します。平野北斗さんは、「交通量が多く、車両ナンバーの下一ケタの数字で通行できる日を定めるナンバーコーディングやLRTを導入していましたが、バスでの移動中に何度も渋滞にはまってしまいました。電車の時刻表もなく、日本との違いを体感できました」と話していました。
報告会ではこれらの様子を10分程度で報告。1年次生の授業終了後には、多くの学生から質問が寄せられました。IFAの副部長も務める平野さんは、「コロナ禍で留学生が減り、交流の機会も少なくなってしまいましたが、待っているだけでなく自分から会いに行く姿勢も大切だと感じました。個人旅行ではできない貴重な経験ばかりでした」とコメント。片桐さんは、「今回が初めての海外でしたが、現地の方々はとてもやさしくフレンドリーで、今も連絡を取り合っています。最初に訪れた国がフィリピンでよかった。もっと早くこういった経験がしたかったという思いがあるので、自分より若い世代に経験を伝えていきたい」と話していました。