「第53回海外研修航海帰港式」を挙行しました

bet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户では3月24日に、静岡市?清水マリンビルで「第53回海外研修航海帰港式」を挙行しました。1968年から実施している海外研修航海は、本学の海洋調査研修船「望星丸」(国際総トン数=2174トン)で世界各地を巡り、文化理解?環境問題?協調性の大切さなどを実践的に学ぶ独自の教育プログラムです。

bet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户感染症拡大の影響を受け、5年ぶりの海外航路での研修となった今回の航海は、91名の研修学生と団役員、乗組員、海洋学部航海工学科航海学専攻の練習学生を合わせた総勢143名が参加しました。2月21日に清水港を出港後、父島(東京都小笠原村)、マジュロ(マーシャル諸島共和国)、ヤップ(ミクロネシア連邦)、宮古島(沖縄県宮古島市)に寄港し、各地のさまざまな文化に触れるフィールドワークに取り組んだほか、マジュロでは現地の学生とのシンポジウムも開催。航行中の船内でもクラブ活動や洋上卒業式、団役員や乗組員による洋上講座といった多彩なプログラムに取り組みました。

望星丸は24日午前8時に清水港?日の出埠頭に着岸。研修団の学生も企画立案に参加した今年度の帰港式では、学生長の吉田真依さん(海洋学部4年次生)が、「船内という限られた空間での共同生活や船酔い、スケジュール管理など頭を悩ませることもたくさんありました。しかし、寄港地や船上でのかけがえのない思い出は、苦しさをはるかに上回る楽しさがありました」と振り返り、「安全な航海のために尽力してくださった望星丸の乗組員、練習生、団役員の皆さん、大学関係者の方々をはじめ、研修航海に関わるすべての方に感謝の思いでいっぱいです」と笑顔であいさつしました。その後、梶井龍太郎学長代理が吉田さんに修了証を授与し、団長の八木英一郎教授(経営学部)が梶井学長代理に団旗を返還すると会場は大きな拍手に包まれました。

式典の終盤では、学生たちから八木団長と望星丸の上河内信義船長に写真や寄せ書きなどの記念品を贈呈。航海中の思い出をまとめたスライドショーや副団長の笹川昇教授(工学部)に感謝を伝えるビデオメッセージを上映すると、別れを惜しんで涙を流す学生や団役員の姿が見られました。

最後に団役員から修了証を手渡された学生たちは、「長期間にわたって学生同士で寝食を共にする経験がなかったので協調性を磨けました」「マジュロでのシンポジウムでは、英語やジェスチャーを使って交流したので、国際的なコミュニケーションスキルが身についたと感じています」「寄港地では日本と全く違う価値観と出会い、人生観が変わりました。後輩たちにもぜひ参加してほしい」と充実した表情で感想を話していました。八木団長は、「全員が無事に静岡へと帰って来られたのが何よりもうれしい。5年ぶりとなる海外航路での航海が成功し、来年度以降への大きな一歩を踏み出せました。航海を通じて学生たちは、5年後、10年後もつながる友情を育んでくれたはずです。この経験を今後の人生の財産にしてほしい」と話しています。