品川キャンパスで6月20日に、タイ?モンクット王ラカバン工科大学(KMITL)の学生18名の訪問を受け入れ、情報通信学部でプログラミングなどの講義を実施しました。このプログラムは、KMITLと本学との学術交流協定に基づいて毎年実施している「ラボラトリートレーニングプログラム」の一環です。5月20日から6月26日まで、湘南キャンパスを拠点として多様な専門分野の研修を実施しました。
始めにIoTラボを訪れた一行に、副学部長の撫中達司教授が品川キャンパスと情報通信学部について紹介。撫中教授は隣接するプロジェクションマッピング設備で、床の映像をフローリングや畳に変えながら自動掃除機を使用したデモンストレーションも披露し、学生たちは興味深そうに見入っていました。その後、コンピュータルームに移動し、藤野巖教授が文章データのトピック(主題)を判断する言語処理の手法のひとつである「トピックモデル」の概要について講義しました。また、山本宙教授は「暗号解読」について講義し、暗号解読の手がかりに関する簡単な演習も行いました。
KMITLに留学経験があり、講義をサポートした高橋周平さん(大学院情報通信学研究科2年次生)は、「情報系を学んでいる学生はあらかじめ配布されたプリントをもとにプログラムの予習を終えていました。操作に慣れていない学生を助ける場面も見られ、日ごろから協力しあう関係性ができていると感じました。また、自分がKMITLに留学した際に親身に接していただいた恩返しの意味を込めて、授業後に日本のおすすめの観光所を教えたり、お土産を一緒に考えたりして交流を深められました」と話しました。
プログラムの最後には、撫中教授が登壇し、両大学の相互理解と交流のさらなる発展を願うあいさつで締めくくりました。