bet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户学生ロケットプロジェクトが大樹町でH-60号機の打ち上げに成功しました

チャレンジプロジェクト「bet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户学生ロケットプロジェクト」(TSRP)が3月8日に、北海道大樹町でハイブリッドロケット(H-60号機)の打ち上げに成功しました。TSRPでは将来の宇宙技術者を目指して、机上だけでは学ぶことができない宇宙理工学の実践的な知識?技術の習得に努めています。例年、秋田県で行われる能代宇宙イベントと大樹町で打ち上げ実験を実施しており、大樹町での打ち上げ実験は今回で通算30回目となりました。

「燃焼班」や「構造機構班」、「計測制御班」に分かれて学生たちが制作したH-60号機は、固体のワックス燃料と液体酸化剤として亜酸化窒素を利用する自作ハイブリッドロケットエンジンを搭載。主な構造材にはガラス繊維強化プラスチックチューブを使用しています。将来の高高度へのロケット打ち上げ達成に向け、到達高度の計算や空力解析に役立てようと、より正確な速度を計測するピトー管を搭載したほか、昨年度のH-59号機で機体の外側に沿わせていた酸化剤の配管を内側に組み込み、空力性能の改善を図っています。全長1.9m、直径154mm、重量11kgの機体には、大樹町のキャラクター「コスピー」のぬいぐるみも搭乗し、ボディは同町の花?コスモスをイメージしたピンクのカラーリングに仕上げました。

学生たちは大樹町での打ち上げに向けて、湘南キャンパス内でリハーサルを重ね、宇宙?航空関連の企業に勤務する卒業生による安全審査を経て3月5日に現地に移動。計20名のプロジェクトメンバーが、自作した全長5mのランチャーの設置や、大樹町宇宙交流センター内の格納庫を整備場とし整備場で機体の整備に取り組みました。打ち上げ本番を迎えた7日は機体トラブルが発生し、実験を中止して再調整を実施。翌日8日は早朝から再び準備をはじめ、正午ごろに学生のカウントダウンに合わせて打ち上がったロケットは、高度408mまで到達。機体を安全に落下させるためのパラシュートも開き、射点から北東524mの地点に落下し、当初の目標であった、下級生中心での打ち上げに成功としました。

TSRPリーダーの中原陽さん(工学部3年次生)は、「無事に打ち上がってほっとしました。今回の打ち上げはコロナ禍で途切れた技術の継承を掲げ下級生を中心に取り組んできましたが、よくやってくれました」と語り、今回のプロジェクトマネージャーを務めた小倉丈さん(同2年次生)は、「30回目となった大樹町での打ち上げ実験では、射場や整備場だけでなく、キャラクターのぬいぐるみも使わせていただくなど、大樹町の方々に多くの支援を受け、TSRPと地域とのつながりを実感しました。今後は、TSRPの先輩方が達成した最高高度を超える上空3kmへの到達を目指し、マッハ1以上の速度を出せる機体を作っていきます」と意気込んでいました。