清水キャンパスで活動するbet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户スチューデントアチーブメントセンター?ユニークプロジェクトの「商品開発プロジェクト」が、静岡名物「黒はんぺん」から着想して静岡県内の企業3社と共同で「黒はんメンチ」を開発。7月22日から県下で弁当?総菜を手掛ける株式会社天神屋の全27店舗で販売が始まりました。販売開始当日には、静岡市駿河区の天神屋曲金店でプロジェクトメンバーが店頭に立ち、来店客に向けて静岡の新グルメを勧めました。
黒はんメンチは、2018年度に当時のプロジェクトメンバーたちが子どもたちの“魚離れ”に一石を投じようと、静岡名物の黒はんぺんに着目して発案しました。イワシやサバのすり身を使用した独特な色合いの黒はんぺんは「静岡おでん」の具材などに使用され、静岡のソウルフードとしても定着しています。一方、青魚特有の生臭さが苦手な人も少なくないことから、魚の旨みを残しつつ、臭みを軽減して魚が苦手な人にも食べてもらえるようにしようと試行錯誤。ショウガやナツメグ、ニンニクなどを添加して臭みを抑制し、黒はんぺんの原材料となる魚のすり身に、鶏ひき肉やおからを混ぜ込むことで、パサつきを少なくするレシピを考案しました。さらにパン粉に黒ごまを混ぜることで見た目の「黒」を強調しています。学生たちは2019年から魚の加工食品製造会社である株式会社ショクザイの協力を得て、商品化に向けてレシピと企画を提案。その後、株式会社丸又と天神屋とも連携を図り、約3年をかけて完成にこぎつけました。
店頭販売には、1年次生の時にプロジェクトに加わって以来、黒はんメンチの開発に携わってきた小林愛冬さん(海洋学部水産学科食品科学専攻3年次生)をはじめ4名が参加。昼食の買い物に来た来店客に黒はんメンチを紹介し、目新しい商品への疑問にも丁寧に答えました。小林さんは、「試作段階では試食した方たちから“生臭さが気になる”や“サイズが大きい”などの指摘があり、メンバーで改善策を話し合ってきました。完成した商品を店頭で売る実感が最初はあまりありませんでしたが、多くのお客さまが手に取ってくれて実感がわいてきています。多くの人に購入してもらいたい」と笑顔で話しました。
また、ショクザイの営業担当として学生たちをサポートした東邦夫さんは、「学生たちの理想とするレシピと販売コストのバランスをとった商品を実現するため、サイズの変更や臭み消しなどの改良を繰り返しました。長い時間をかけて学生たちと切磋琢磨してきたかいもあり、いい商品ができたと思います」と話し、天神屋販売部長兼経営企画室店舗支援部マネージャーの小板聡明さんは、「地元で学ぶ学生のために何かできればという思いから、この企画に協力しました。学生が店頭販売するという、いつもと違う環境にお客さまも従業員も活気づいています。商品開発プロジェクトの学生たちには、今後もさまざまな商品を開発してもらい、毎年このような店頭販売ができれば」と期待を込めました。
指導する水産学科食品科学専攻の後藤慶一教授は、「食品を作って終わりではなく、消費者の認知を深め、商品として定番化することで真の成功となると考えています。プロジェクト活動を通じて、学生たちには自由に商品を開発する楽しさだけにとどまることなく、実際に店頭での販売に至るまでのさまざまな課題に向き合う経験を積むことで、社会で通用する力を身に付けてもらいたい」と話しています。