ティーチングクオリフィケーションセンター(TQC)では、12月21日に湘南キャンパスでFD?SD研修会「教員採用試験対策講座 教員採用試験の最新動向」を開催しました。就職活動時期の早期化が進む中、文部科学省では教員採用試験時期の前倒しの必要性を提示し、多くの自治体が対応を進めています。本セミナーは、早期化による影響や変更点、最新試験情報について、株式会社時事通信出版局部長の中川晴雄氏を講師に招いて実施しました。
当日は教員を志望する学生も多数参加し、約130名が聴講しました。中川氏はまず、2024、25年度採用試験の日程を示し、試験早期化の現状について紹介。各都道府県で実施されている試験内容に触れ、「志望する都道府県が試験を実施する時期に即した学修計画を立て、出題傾向を踏まえた筆記試験対策を進める必要があります。最も大切なのは、合否を分ける面接などの人物試験対策に力を注ぐことです。論作文や集団討論対策と連動させ、教員としての資質をアピールできるように自分自身の資質を伸ばす努力をしてください」と話しました。さらに、教育原理や教育法規、教育心理といった教職科目について、過去に出題された問題から具体的な対策方法を紹介しました。
参加した教職員からは、「新聞やテレビなどのメディアからも教員採用試験や就職活動の早期化について情報を収集してきましたが、専門家から分かりやすく説明してもらう機会は少なかったので勉強になりました。しっかりと理解した上で、学生たちの目標や夢をバックアップしていきたい」「学生のキャリアをサポートする上で、社会や採用環境の変化に迅速に対応しなければなりません。これからも研修会に参加し、採用担当者とコミュニケーションを図って情報収集に努めていきたい」といった声が聞かれました。学生は、「教職に関する授業内でも採用試験対策を進めていますが、都道府県ごとの具体例などは理解できていなかった部分がありました。今後の参考にします」と話していました。