横塚准教授が企業と協力し超小型衛星を使った北極海航路の船舶運航支援に取り組んでいます

情報技術センターの横塚英世准教授が、株式会社ウェザーニューズ、株式会社アクセルスペースと共同で超小型衛星「WNISAT-1R」を使った北極海航路の船舶運航支援に取り組んでいます。地球温暖化の影響を受け、北極海航路の船舶運航の頻度が高まっていることから、船舶の安全運航に影響を及ぼす北極海や渤海などの海氷の観測を目的に、2014年にアクセルスペースが衛星の開発に着手。15年に完成しましたが、打ち上げ機会を2年間にわたって待った末、今年7月14日にカザフスタンで打ち上げに成功しました。「WNISAT-1R」で取得されたデータは、横塚准教授が開発し本学宇宙情報センター(TSIC)に設置している「X-bandアンテナ」で受信し、加工処理を施したのち、ウェザーニューズに提供。同社が現在使っている衛星データと組み合わせながら、関係各所に配信しています。

TSICのX-bandアンテナは、横塚准教授が研究を重ね11年に1基目を、13年に2基目を製作して運用しています。横塚准教授は、「開発した2基のアンテナは熊本地震でも破損することなく、データを受信しています。人工衛星の小型化が進み、企業や個人でも作りやすくなったため産学連携で衛星について研究開発する事例は増えていきます。今後も企業のニーズに合ったシステム開発を通じてさまざま衛星開発をサポートしていきたい」と抱負を語っています。

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