2021年度グローバルSD/FD研修「やさしい日本語研修」を開催しました

bet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户では8月18日に、教職員向けセミナー「2021年度SD/FD研修『やさしい日本語研修』」を開催しました。大学のグローバル化推進に向け、学内の各オフィスの窓口で留学生、外国人の研究者や付属4病院での外国人患者さんとコミュニケーションをとるうえで、伝わりやすい日本語の言い換えや注意すべき点を身につけてもらうことを目的としたもの。今回は、語学教育センター留学生支援教育部門の加藤好崇教授が講師を務め、留学生が理解しやすい「やさしい日本語」の伝え方などについて講演し、各キャンパスの教職員らが参加しました。

初めに、東京都が緊急事態宣言発令時に配信した動画を視聴し、加藤教授がどのような言葉や言い回しが「やさしい日本語」に当たるかを解説。簡単な言い回しへの変更やカタカナ語を極力控えるといった工夫をすることで伝わりやすくなると説明し、「私たちが当たり前のように見聞きしている情報は、留学生からすると難しい表現がたくさん含まれています。そのため、留学生の理解力や処理速度、その人の背景などを理解したうえでコミュニケーションをとらなければいけません。また、日本の在留外国人は増加傾向にあり、よりグローバルな時代になることが予想されます。コミュニケーションの中で『やさしい日本語』は伝達方法として重要になると考えられます」と語りました。続いて、本学の留学生を対象に実施した調査の結果をクイズ形式で出題し、留学生がトラブルだと感じていることなどを紹介。また、「やさしい日本語」による質問の仕方を説明し、確認のために繰り返して聞くなど受け手側の対応を解説しました。

講演終盤の質疑応答では参加者から多くの質問が寄せられ、「留学生が事務室に入りやすくなる方法やアドバイスはありますか?」という問いに、加藤教授は、「留学生が気軽に入れることができる環境をつくることが重要です。『やさしい日本語』を使うスタッフであることがわかるよう、バッジなどを身につけるといった工夫から始めるといいと思います」とアドバイスを送りました。