国際的学術交流の推進という理念のもと、本学は建学の理念に基づいてこれまでにタイ王国?モンクット王ラカバン工科大学(KMITL)との間でアジア農業シンポジウムの開催や交換教員、交換留学生の受け入れなど活発な学術交流と親善交流を続けています。
農学部バイオサイエンス学科の安田伸准教授が、タイ王国バンコクにて6月15日にバンコクインターナショナルトレード&エキシビジョンセンター(バイテック)(Bangkok International Trade & Exhibition Center (BITEC))で開催された「フードイノベーションアジア会議(Food Innovation Asia Conference 2017)」においてセッションセミナーに出席し、招待講演を務めました。この催しは、KMITLのアグロインダストリー学部(Faculty of Agro-Industry)と、キング?モンクット工科大学北バンコク校(KMUTNB)ならびにモンクット王トンブリー工科大学(KMUTT)とが共催した国際会議で、タイの食品産業に携わる関係者と大学関係者を対象に開催。
「人類発展のための革新的食品科学と技術:健康と高齢化社会を見据えた研究(Innovative Food Science and Technology for Mankind: Empowering Research for Health and Aging Society)」を主テーマとする本会議のうち、安田准教授は「食品化学、栄養、分析」のセッションにおいて、日本とタイの高齢化率の比較と食の機能性に関連した研究成果や最近のトレンドをテーマに講演。前半には我が国とタイの平均余命と健康寿命、人口ピラミッドと今後の人口推移の比較、超高齢社会に到達した我が国の現状について両国間で比較しながら解説。さらに後半では現在本学の農学部で実施しているヤーコンの機能性について研究成果を紹介し、さらに我が国における保健機能食品制度のうち特定保健用食品(トクホ)や近年導入された機能性表示食品などの違いや利点についても解説を行いました。結びとして、昨年の熊本地震後にタイ国で行われた多くの支援活動や多数のお見舞いメッセージに対し、熊本からの訪問者として謝辞を伝えました。