団地の掲示板で健康に関する情報を発信するプロジェクトを展開しています

健康学部健康マネジメント学科の学生たちが、湘南キャンパス近くの秦野市?下大槻団地で健康に関する情報を発信するプロジェクトを展開しています。同団地では移動販売や週5日のラジオ体操などが行われていますが、高齢化が急速に進んでおり、情報が届いていない人も少なくありません。そこで、澤岡詩野准教授が同団地自治会と連携して6月ごろから取り組みを開始。今学期は、身近な課題の調査?研究を経て解決を目指す「フィールドワークB」の授業を履修している16名が参加し、「地域を健康にする情報発信プロジェクト」として掲示板のリニューアルに取り組んでいます。12月11日には今学期最後の活動として、団地内にある11の掲示板に学生たちが制作したラジオ体操のポスターを貼りました。

学生たちはこれまで、自治会長から団地の現状などについて説明を受けたほか、移動販売を手伝ったり、他の授業でラジオ体操に参加したりと、現地を訪れて調査を重ねてきました。掲示板については、「日焼けしたポスターが貼ってあり、白黒のものも多く、全体的に暗いイメージ」と話し、折り紙などで飾り付け、少しずつ改善を図ってきました。ラジオ体操のポスターは16名が1案ずつ作成し、自治会が選んだ1枚を掲示する予定でしたが、「どの案も学生さんのアイデアが詰まっていて素晴らしい」と評価され、掲示板ごとに異なるポスターを貼ることになりました。

カンポス金城マサタダニコラスさん(2年次生)は、「高齢者だけでなく外国人の入居者も多いので、難しい漢字は使わず簡潔にまとめました。目に留まるように、文字は大きく、目立つ色も意識しました」とコメント。宮城和葉さん(同)は、「間接的にでも地域に貢献できる活動をしたいと思い参加しました。脳トレ教室に参加して高齢者の方々から聞かせていただいたお話や、自治会長さんのお話を通して、地域の現状を知れたのは貴重な経験」と話していました。指導する澤岡准教授は、「本学部生たちの多くは、パーソナルトレーナーや社会福祉士など、幅広い世代や多様な背景を持った人と関わる仕事を目指しています。掲示板をきっかけに地域に参加し、人と接する中で、人々の生活に触れた経験を将来に役立ててほしい」と話しています。