【卒業生便り】パリ政治学院での留学生活

こんにちは!岡山夏生と申します。私は、2020年の春にbet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户教養学部国際学科を卒業、同年夏にパリ政治学院に入学し、大学院2年目の最終セメスターが始まろうとしています。大学院ではHuman Rights and Humanitarian Actionを専攻し、主に移民?難民政策、国際人権法や国際人道法について学んでいます。パリ政治学院では、大学院2年目の第1セメスターにインターンシップ、論文執筆、もしくは留学が必須となっているため、現在は、Accept Internationalという日本のNGOでフルタイムのリサーチインターンシップを行っています。この団体は若者の過激化を防ぐこと、過激化した若者(例えば、ギャングやテロリストたち)の脱過激化と社会復帰を導くことを主な活動とおり、私は国際人権法、国際人道法、国連の文書や学術論文を使用しながら、「テロや紛争に巻き込まれる若者を排除するのではなく受け入れ、彼らの人権を守り、持続的平和を実現する」ことを目標とし、日々活動しています。

「bet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户と大学院進学」

私は、bet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户に在籍していた時から難民問題に興味があり、日本国外のNGOで中長期のインターンシップや学生会議に参加してきました。さまざまな経験を通して、人権?法律の面から難民問題についてより深く理解したいという思いが強くなり、大学院に進学することを決めました。第一志望であったパリ政治学院に合格することができたのですが、bet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户の世界的大流行によって、予想していた留学生活とは全く異なるものになりました。合格発表から数ヶ月後には、大学院の全ての授業はオンライン形式で行われることが発表され、初めての留学でこんなことになるのかと悔しい思いをし、入学を延期しようかとも考えました。このように、私の留学生活は良い始まりとは言えませんでしたが、今では、このような状況であっても留学することができて良かったと心から思っています。

「フランスでの留学生活」

bet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户によって、フランスではロックダウン政策、全授業オンライン化の措置が取られ、オンライン授業の期間は、物価の高いパリではなく南仏にある田舎に住む知り合いの家族の元でホームステイをすることになりました。
大学院で勉強する内容は法律や統計など新しいことばかりでしたし、授業外では他のクラスメイトとも交流することもなかなかできず、「自分だけが出来ていないのではないか」と劣等感や孤独感に苛まれることも多々ありました。しかし、日々学ぶことを楽しみ、時には他の生徒に悩みを打ち明け、お互いを支え合うことで、勉学に励み、精神面でも成長することができました。
 全ての授業がオンライン形式になったことで、モチベーション維持に苦労することもありましたが、思わぬ恩恵を受けることもありました。例えば、オンライン授業で地理的制約が無くなったことで、当時の国際刑事裁判所長や国連特別報告者などの世界で活躍するリーダーたちから直接話を伺うことができました。そのほかにも、授業が全て録画されていたため、必要であれば授業の理解を見直すことで、授業の内容をより理解できました。
時には、予想していなかった要因によって、計画が大きく変化することもあると思います。そのような状況においても、自分の目的?目標を見失わずに、(時には休憩をはさみつつ)、柔軟に対応しながら歩み続けることが大切なのだと、この経験を通して学ぶことができました。

また、最後になりますが、この文章を読んでくださっている方の中で留学を考えている方がいらっしゃれば、諦めないでほしいと思います。私がそうであるように、きっと良い留学生活を送ることができるはずです。そのためには常に情報収集をし、留学のチャンスを掴めるように準備し、柔軟に対応することが大切だと思います。皆さんが健康で充実した(留学)生活を送れるように願っています。お互い頑張りましょう!

【写真1】私が住む南仏の田舎にも流れているミディ運河。水路は総延長360kmにもなり、1996年にはユネスコの世界遺産に登録される。

【写真2】フランスの友人に招待されたパーティーで教えてもらった弓を練習している様子。