教養学部が北海道栗山町と連携協定を結びました

教養学部ではこのほど、北海道栗山町と「連携に関する協定」を締結。8月8日に栗山町役場で調印式と記者発表を行い、佐々木学町長と室田憲一学部長が協定書に調印しました。本学部では、2009年度から継続して環境保全演習として環境体験型教育プログラムの構築などに取り組んでおり、15年度からは人間環境学科の日比慶久准教授のゼミナールが同町の魅力発信などまちづくりに協力してきました。協定は相互の人的、知的資源の交流の活用を図り、多様な分野での連携を通じて地域社会の持続的な発展?持続可能な未来の担い手を育成するための実践的教育を推進することを目的としています。

調印式には本学部から室田学部長と日比准教授、同町から佐々木町長や副町長、教育長ら関係者が出席。佐々木町長から、「持続可能なまちづくりのために今後ともお力添えいいただきたい」と期待が寄せられました。室田学部長は、「フィールドワークを通じて、北海道ならではの特徴的な気候や、広大な風景が広がる環境に足を踏み入れることで、学生たちには普段のキャンパスライフとは異なる新しい発見があると期待しています」と語っています。

また、8月18日から22日まで、日比准教授が担当する科目「プロジェクト研究:SDGs地域活性化」の一環として、栗山町でのフィールドワークも実施しました。「プロジェクト研究」は、各研究室に所属する学生たちが卒業論文の完成に向けてさまざまな課題に取り組む中で、本学部の人間環境学科、芸術学科を横断した教員から指導を受けるものです。2025年度からのスタートに向けて、今年度はプレ実施の形で開講しています。

参加した9名の学生たちは期間中、同町で自然体験学習などの拠点として活用されている雨煙別小学校コカ?コーラ環境ハウスに宿泊。国内外で人気の独自品種「日原メロン」を生産する日原メロン園での援農に臨み、農業を体験するとともに生産者の話を聞き、現在の取り組みや今後の展望について知見を深めました。日比准教授は、「座学で話を聞いたり、インターネットで調べたりするだけでは、わかったつもりにはなれても本当の意味での理解は深まりません。学生たちは、現地で農業に従事する方たちから生の声を聞き、五感での体験を重ねたことで、事前に抱いていたイメージとの違いなどさまざま気づきを得てくれたと思います。今後は、栗山町農業振興課など行政関係者や現地の老舗企業の経営に関わる本学卒業生、世界メジャーである農園などとの外部への情報発信を含め、いかに連携活動を展開させていくかの検討を重ねていきます」と話しています。