平塚市立金目中学校の生徒を対象に模擬授業をおこないました

 2024年11月7日(木)、文学部歴史学科考古学専攻では平塚市立金目中学校の生徒を対象とした模擬授業を、湘南キャンパスにておこないました。こちらは地域連携事業の一環として実施したもので、複数の分野に分かれて行った模擬授業のうち、文学の分野を本学科の松本建速教授が担当いたしました。

授業は『「やまとことば」を話した人々が使っていた土器を探してみよう!』をテーマに、日本語がいつどこで生まれたのか?縄文時代の人々も日本語を話したのか?について講義をおこないました。

人間の最大の特徴は何か?との問いに対しては、「二足歩行できる」「話せる」「社会性がある」「ことばがある」などといった意見が次々と出され、活気ある雰囲気のなかで進められました。万葉集のうち山上憶良が詠んだ「貧窮問答歌」を解読する場面では、万葉仮名で書かれた内容が読めることに驚く生徒も。朝鮮半島から稲作を持ち込んだ人間が一緒にタニシも持ち込んでおり、そのタニシのグループを調べることによって人間がどのように移動したかが分かるとの話の後には、「もっとタニシの話が聞きたかったです」と話す女子生徒さんもいらっしゃいました。

  模擬授業終了後は、施設見学を考古学実習室でおこない、ところ狭しと並べられた弥生土器や縄文土器の数々を自由に触って頂きました。普段博物館などで目にすることはあっても、なかなか触る機会のない土器を手にすることができるのは、すべて本学敷地内から発掘されたからならでは。恐る恐る触って笑顔になる生徒さんたちの姿が微笑ましく、印象的でした。

またのお越しをお持ちしております。(ヒューマンソサエティカレッジオフィス 岩田)