公開講座「『スポーツの世界で働く』ってどんなこと?―On Japanと一緒にスポーツ業界とスポーツを学ぶことの意義を考える―」を開催しました

国際文化学部地域創造学科では7月20日に、札幌キャンパスで公開講座「『スポーツの世界で働く』ってどんなこと?―On Japanと一緒にスポーツ業界とスポーツを学ぶことの意義を考える―」を開催しました。本学科で開講する「地域創造フィールドワークA」の一環で、北海道マラソン大会オフィシャルウェアパートナーでスイス発のスポーツブランド「On(オン)」でセールスマネージャーを務める本学体育学部卒業生の鎌田和明さんが講演しました。本授業では、受講学生が毎年8月に札幌市内で開かれる「北海道マラソン」で給水ボランティアを務めています。今回の講座は、スポーツ業界の成り立ちやスポーツ関連企業がスポーツイベントと連携することの意義を当事者から学ぼうというもので、大学の知的資源を社会に還元するとともに、市民の皆さんに学生の学びの一端に触れていただく機会とするため一般公開されました。

初めに、授業を担当する本学科の植田俊准教授が開催趣旨を説明。続いて北海道マラソンレースディレクターの高野遼さん(北海道新聞社事業局事業センター企画?スポーツグループ)が、今年は8月25日に開かれる北海道マラソンの概要を紹介し、「日本で唯一本格的な夏のフルマラソンであり、日本で唯一オリンピックコースを走れるマラソンで大会参加者も年々増加しています」と語りました。

続いて登壇した湘南キャンパスのチームトライアスロンBOMBERS出身の鎌田さんは、「On」の成り立ちや自身が入社することになったきっかけ、日本国内での地道なセールス活動を振り返り、「グローバル企業として成長し、2021年の東京五輪、今年のパリ五輪ではスイス代表チームの公式ユニフォームとして採用されるようになりました。22年には東京?原宿エリアに旗艦店をオープンし、23年にはOn主催のマラソン大会をエスコンフィールドHOKKAIDOで開催するに至りました」と語りました。そのうえで北海道マラソンとのかかわりについて触れ、「2022年からオフィシャルウェアパートナーとなりましたが、今年はランナーにとってナンバー1のウェアブランドになりたいと考えています。ブースでの販売や広告展開などを通じてブランドの認知度を高め、さらに「共感」を生むことをねらいとして一般市民にフォーカスを当てた動画を活用したり、アスリートに商品を使ってもらったりなどして消費者に興味を持ってもらい、最終的に購買意欲のアップにまでつなげられるようマーケティングに携わるスタッフが活動しています」と語りました。

また、同社アートディレクターの松平伊織さんが、消費者に商品の魅力を伝えるための多様なグラフィックデザインのポイントを解説。セールス担当の佐藤未麻さんが北海道エリアにおけるファン拡大と購入場所の創出に向けた活動の様子について説明し、北海道マラソンと連携して札幌市内にオープンした「POP UP STORE」を紹介しました。最後の質疑応答では、「Onのブランドマークに込められた意味」や「スポーツブランドとして北海道マラソンと連携する意義は?」「スポーツブランドで働くために大学時代にしておくべきことはありますか?」「スイス発祥ブランドとしてのメリットは?」など多数の質問が上がりました。