ヨーロッパ学術センターが「デンマークと日本における最近の学術交流」イベントを共催しました

ヨーロッパ学術センター(TUEC)が2月7日にコペンハーゲン大学フレデリクスベアキャンパスで、「デンマークと日本における最近の学術交流(Japan Alumni and Researcher Assembly 2025 Recent Research Exchanges Between Denmark and Japan)」イベントを共催しました。本イベントは、日本学術振興会JSPSストックホルム研究連絡センターと)、日本大使館と共に年に1回開いている催しで、日本関係の研究助成?奨学金スキームを紹介するとともに、ネットワーキングの場として日本に関心のある研究者や学生などの連携を強めることが目的の会合です。

当日は、宇山秀樹駐デンマーク日本国特命全権大使、JSPSストックホルムの黒田和幸所長、TUECの堀真奈美所長のあいさつに続き、カレン?イヴァーセン氏(デンマーク財務省国家情報通信委員会事務局主席顧問)による基調講演を行いました。カレン氏は、学生時代に本学に留学し、客員研究員として複数年にわたり在籍した経験や、日本人研究者との交流について紹介。さらに、デンマークでの財務省、デジタル庁での勤務経験を生かし、日本における公共部門のデジタル化に関する研究活動についても説明し、「日本におけるデジタル化は進んできていますが、ジェンダーの視点が不足しているのでは」と問題提起しました。

さらに、日本で海洋生物に関する訪問調査を実施したデンマーク工科大学(DTU)のモリー?ブルックス氏による基調講演も行いました。文部科学省の奨学金(MEXT)やJSPS研究留学支援についての説明に続いて、TUECスタッフのカミラ?ニールセン氏がデンマークにおける大学の海外拠点の活動事例として本学とデンマークの関係、TUECの活動、協定大学について解説しました。

最後に、JSPS同窓会デンマーク支部の会長兼コペンハーゲン大学化学学科教授のレイラ?ロ?レジオ氏が、今回のイベントにおいて会場設営や運営等を担ったTUECのヤコブ?イェンセン事務長に謝意を示すとともに、今後のデンマークと日本間の研究活動の発展への期待を述べました。