海洋学部では8月21日に、「第2回環境教室」(主催:bet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户海洋学部、総合地球環境学研究所エリアケイパビリティープロジェクト、八重山青年会議所、 共催:石垣市、協力:沖縄県立八重山高校、同八重山商工高校、同八重山農林高校)を同市の沖縄県建設業協会八重山支部などで開催しました。これは、本学部 と総合地球環境学研究所が協働で展開している研究プロジェクト「東南アジア沿岸域におけるエリアケイパビリティーの向上」の一環として、昨年度から実施し ているものです。
この教室は、沖縄県石垣市の小中高生を対象に、石垣島周辺の海や動植物の生態を学ぶことで環境保全への意識を高めてもらうことを目的にしています。今回 は、「水中ロボットを”作って””使って”海を知ろう」(ロボットプログラム)と「吹通川は自然の実験室~マングローブの環境物理~」(マングローブプロ グラム)の2グループに分かれて実施。地域の小中高生ら約20名が参加しました。
このうち、ロボットプログラムのグループでは、坂上憲光准教授(航海工学科)が水中ロボットの概要や使用方法を講義。その後、専用キットを活用して遠隔操 作が可能で小型カメラを搭載した全長約40cmの円筒状の水中ロボットを組み立てました。完成後は名蔵湾に移動して、スマートフォンやノートパソコンなど から水中ロボットを遠隔操作し、海中の様子を観察しました。参加者からは「自分で作ったロボットが動いてうれしい」「海中を撮影した映像で海の中の様子を 観察できて楽しかった」などの感想が聞かれました。坂上准教授は、「ロボットがうまく作動しなかった人も、その原因を探り、次に生かすことで今日の学びが さらに深くなります。楽しい経験を通して工学を身近に感じてほしい」と語っていました。
また、マングローブプログラムのグループでは仁木将人准教授(環境社会学科)がマングローブ域の物質循環などについて解説し、吹通川河口のマングローブ植生地で実際に観測機器を使って、水の流れや物質循環などについて学びました。
◇エリアケイパビリティープロジェクト
「東南アジア沿岸域におけるエリアケイパビリティーの向上」をテーマに、本学部と大学共同利用機関法人?人間文化研究機構総合地球環境学研究所の研究者が 中心となって進めている共同研究プロジェクト。同研究所の石川智士准教授(本学部非常勤教員)がプロジェクト?リーダーを務め、本学以外にも多くの大学や 研究機関の研究者が参加しています。東南アジア地域や日本の沿岸域をフィールドに、沿岸社会の開発と生態系保全の両立ができる新しい資源管理方針の提示を 目指しています。