静岡キャンパスでは、このほど静岡県と静岡市などが内閣府の地方大学?地域産業創生交付金事業に採択された、海洋に関するさまざまな取り組みのデジタル化(DX)を推進する「駿河湾?海洋DX先端拠点化計画」に連携します。同計画は、静岡理工科大学が静岡大学ならびに本学と連携して修士課程の海洋DXコースを新設するほか、静岡理工科大、静岡大の両者でマリンインフォマティクス研究機構を共同で設置し、駿河湾における海洋データ基盤構築や利活用を推進することで、先端的な研究や実践的な教育などを展開するものです。本キャンパスによる具体的な連携活動は検討中ですが、大学院海洋学研究科などで協力体制を構築していく考えです。7月26日には静岡市役所で記者会見が開かれ、内田晴久静岡キャンパス長と齋藤寛海洋学部長が出席しました。
会見では、静岡市の難波喬司市長が事業の概要を説明。「まずは研究の拠点化を進め、産業を集積し、静岡の地を海洋関係の研究や産業振興に向けたビジネスの場にしたい」と期待を語りました。続いて関係機関の代表者が取り組みに向けた展望を述べ、内田キャンパス長は、「本学は全国7キャンパスに23学部を擁する総合大学であり、静岡キャンパスには日本で初めての海洋学部を設置しています。産業界と連携した各地域の活性化は大学の使命であり、本学としては総合大学のメリットを生かして貢献していきたいと考えています。具体的な本学としての関わりは検討中ではありますが、本学建学の地である清水で『海洋』をキーワードにした研究の活性化が図られることは喜ばしく、全国に向けたモデル地区になれば」と語りました。