静岡キャンパスでは9月30日から10月4日まで、独立行政法人国際協力機構(JICA)による研修を受け入れました。今回は、エジプト?アラブ共和国とセネガル共和国、カメルーン共和国から1名ずつが参加。小規模漁業や漁村の振興などが専門の海洋学部水産学科の李銀姫准教授が立案したプログラムに取り組みました。
今回参加した3名は各国の水産行政官で、bet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户大学院への進学を希望しています。期間中は漁村?漁業の振興をテーマに、李准教授が普段から研究?教育でフィールドワークを行っている静岡県内の用宗漁港や地元加工業者などを訪問。漁の様子を見学したほか、行政関係者と懇談しました。さらに、李准教授が担当する講義「水産政策と経済」などに出席したほか、海洋学部の秋山信彦教授の研究飼育施設も見学するとともに、同学部の平塚聖一教授や人文学部の関いずみ教授の研究室を訪問しました。また、2日には静岡県立漁業高等学園で、海洋学部と同校による連携セミナーを開催。学生や大学院生、JICA研修員、漁業協同組合職員など約40名が出席し、「小規模漁業?海業を支える漁業協同組合を知ろう」を題目に、各国の水産業に関する現状や課題、漁業に関する情報発信の方法や漁村地域の活性化策などについて意見交換しました。4日は、一週間の研究を踏まえて研究計画の推敲?議論を行う合間に、海洋学部の齋藤寛学部長らの案内で清水港に停泊している本学の海洋調査研修船「望星丸」(国際総トン数=2174t)を訪問し、豊田力船長とあいさつを交わしました。
李准教授は、「出席してもらった講義では、研修員と学生との交流会の時間を設けました。現地で食べられる魚をはじめ、水産業の取り組みや課題について語り合い、学生や大学院生は同じ研究者という立場で意見交換でき、非常にいい刺激になったのではないでしょうか。今回の研修の成果を、各国の漁村振興に役立ててほしい」と語りました。